第3話 退治方法はよく読んだ者が生き残ります

「え!?ちょっと!?」


京佳が驚きながら、俺について来る。


結局、ついてくるじゃないか。


みなさんも驚いていると思いますが、今日は勝手に擦りつけたブラックストーカーを退治するために、頑張ります。


怖いけど…


「京佳、退治方法はある。だから、落ちついてくれ。」


「うん。」


京佳の顔が赤なっていたが、俺ももちろん真っ赤かなため、お互い様だろうか?


みなさんはどう思いますか?


はい。張本人がなぜ恥ずかしがっているかって?

こんなことしたら、恥ずかしいに決まってるやろぉー!!


「で、退治はどうやってするの?」


それはですね。京佳には頑張ってもらうしかないのですが…


京佳にできるかは謎に包まれているが、まぁ大丈夫だろ…


「退治方法はブラックストーカーを見つめながら、1時間追いかけることだ。」


京佳はえ?ていう顔をした。


みなさん。わかっています。京佳様、1人にやらせるな、はわかっています。


だから


「京佳、一緒にいるから、大丈夫だよ。」


言ってしまったぁーーー。 


これは終わった後、絶対地獄。

あぁ、神様。今まで、ありがとうございました。


ん?


俺の心の中のみなさんの声が漏れてきた。


え?恋太郎って、こんなに優しかったっけ!?

よく見ると、イケメ…


ストップ!!止まれ!!

これ以上は俺の羞恥心で死ぬ。


そう俺がみなさんに言うと、心の中は静かになった。


よし、良い子たちだ。

また、今度ご褒美をあげよう。


ん?なになに。

上から目線過ぎるし、俺が羞恥心で死ぬところを見るのが、ご褒美だって?


え?


恋太郎が!?こんなにも優しくて、イケメンだったなんて!?


それから数分間、俺はこれに耐え続けたのであった。


俺たちは京佳の着替えのこともあるので、16:55に昇降口で待ち合わせをしようとしていたのだが、ブラックストーカーが怖いらしく、俺はなぜか女子バスケ部の更衣室の出入り口に立たされていた。


みなさん。俺は覗こうとしていませんよ?

急かすな。


どうせ、俺に覗かせて、お巡りさんに突き出すつまりだろ?


わかってるんだよ!俺が何年、君たちと一緒にいると思っている?


16年間?そうだね。16年間、一緒にいるね。


年数は関係ないだろぉ!!

これは気持ちの問題なのです。


え?俺たちは私のことを友達とも思っていない?


まさか!?親友だと思っていてくれたのですか!?


家畜以下!?

私のこと、今まで家畜以下だと思っていたのですか!?


逆に自分たちはなんだと思っているのですか!?


心の住人?


私から見たら、悪魔ですよ!?


まぁ、このくらいにしとかないと、時間が暮れてしまう。


俺は時間を確認すると、16:56だった。


過ぎてる。


次はそれぐらいいいだろ、ですか…


ブラックストーカーがいる中でよくそんな呑気なこと言えるな!?


おまえのせいだろ?

はい。そうです。

私が京佳様の両胸を揉んでしまったことで、ブラックストーカーが京佳様に擦りつけてしまい、こうなっているのです。


俺は心の中の住人と内談していると、京佳が更衣室から出てきた。


「お待たせ。時間かかっちゃって、ごめんね。」


うん。そうです。時間過ぎてます。


ん?ここは俺に死ねって?

俺が死んだら、何をしてくれるのですか?

褒めてくれる?俺がそんなことでやると思っているのか?


「いや。待ってないよ。ブラックストーカーを退治にしに行こう。」


みなさん!俺を褒めてください!!


心の住人は俺を褒めてくれた。


「うん!行こ!恋太郎!」


俺たちはブラックストーカーを退治するため、京佳はブラックストーカーを見つめる役、俺が周りの安全確保役に周った。


なるべく大通りは避けたいが、ブラックストーカーがどの方面に行くか謎だからなぁ。


俺はスマホのストップウォッチを1時間に設定した。


退治する方法は至って簡単であるが、問題は瞬きしていいか、良くないかの2択の選択。


安全なのは瞬きしないやり方で、俺はできるだけ、瞬きはしないようにって、言ったのだが、それを成功できるかは謎。


京佳なら!きっとできる!って、言えよぉ!!!


黙れ。俺がそんなこと言えるわけねぇやろ!


心の住人は冷たくて失望した目で俺を見つめてきた。


わかりました。やればいいんでしょ。


俺は諦めと萎えの気持ちになってしまった。


「京佳なら、できるよ。頑張ろ。」


死にたいです。

今日で何回目ですか?

もう完全に他からみたら、ブラックストーカーに呪われた人じゃん。


で、京佳はそんなこと一切思ってなさそうだし、逆に耳赤くしながら、ニヤけているの何?


ブラックストーカー並に怖いんですけど…


俺たちはブラックストーカーの方を見た。


「ブラックストーカーを退治しに行こうか。」


俺&京佳vsブラックストーカーの戦いが始まった。


みなさん。一度、相談窓口は封鎖させてもらいます。


よし。集中しろ。


俺は京佳から離れないため、手を繋いで、周りの情報を一斉に頭の中に流してゆく。


一瞬、京佳がピクってなった気がするが、気のせいだろう。


進行方向的に、このまま真っ直ぐ行けば、大きな公園に辿り着く。


うまくこの公園でハメられれば、楽に対処はできるかもしれない。


「京佳、この先にある米納公園でハメられれば、危険はなるべく避けられる。」


そういうと、京佳は何も返答して来ない。


いや、わかっている。

わかっているけど、何かしてよー。


瞬きしないように集中しているだ。

だから、今は萎えるな。


実際はもう萎えているけど…


瞬きしないのを頑張っても、1、2分が限界。

おそらく瞬きしないで、倒すのは不可能に近い。


でも、俺は京佳なら、できると信じている。


なぜだって?それは簡単だよ。

1番信頼しているから。


「そろそろ米納公園に入るぞ。9歩先の段差に注意。」


俺は京佳に段差があることを言う。


まだ残り59:24もある。


全然経っていない。

これだけでもかなりの神経を使っているのにまだ100分の1も経っていない。


このままじゃ、必ずどこかで限界点は来る。


だから、追いかけるの意味から考えてよう。


ネットのサイトによっては、説明が少し違うが、確か、逃げる相手をつかまえようとする追う意、と書いてあったサイトが確かあった。


だから、追う意があればいいんだ。


「京佳、ブラックストーカーを追う意だけを見せて止まれ。」


内心なんで止まるの?て思っていそうだが、こうしないとおそらくほぼ無理。


ここはずる賢くいかせてもらうぜ。


俺の策にのったのか、京佳は止まった。


頼む。ブラックストーカーさん。これで良き判定でおなしゃす。


それから、京佳はレベチの瞬きしなずの1時間を耐えなき、アラームが鳴った。


「瞬きするな!!」


俺はアラームを止める。


マズイ。

完全に思い出した。最後の最後で…


俺がブラックストーカーを描いていた日のことを…


2014年5月19日

-

「ブラックストーカーは1番目なだけあって、やっぱり退治方法はキツくないと。」


俺はそういう思いで、退治方法を一部省略し、簡単にまとめた。

-


そう本当の退治方法は瞬き禁止の追いかける気持ちで1時間、立ち止まり続ける。


アラームがなって、46秒後にブラックストーカーは目の前から消えていった。


京佳は疲れのあまりか倒れたが、手を握っている関係もあって、地面に倒れるのは阻止できた。


「お疲れさん。京佳。」


18:26


ピンポン


俺はあのまま疲れのあまり寝てしまった京佳を家までおんぶで運んできたのだが、誰かも出ないだと!?


おいおい、マジかよ。

京佳、親って確か…


共働きじゃねぇかよ!!


とりま、心の住人の相談窓口を解放します。


みなさん。私はどうしたら、いいのでしょうか?


私の中では家の前に置いていくが、出ているのですが…


え?それはゴミクズがすることだって?

だって、重いもん。


女子に重いとかゴミクズが言う言葉だって?


もう!俺の家で泊めさせてあげればいいんしょ!?


俺は心の住人の最終議論を通して、今日頑張ってもらった京佳を俺の家に連れて帰るのであった。








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