編集済
亜咲加奈さん、初めまして
すみませぬ……
私の知識不足により、三国志を把握できていません
三国志と三国無双は教養としてやっておくべきでした。
調べてみたのですが、
陸遜はだいぶ人気の武将のようです。
美貌であり、その半生を孫呉に捧げながら、心変わりした晩年の孫権に捨てられ、二宮の変に繋がったという。策士でありながら、孫権に対し不義理は働かなかった人……。
戦国時代だと誰に当たるのでしょう……。竹中半兵衛……石田三成……真田幸村……この辺りが放逐されたら陸遜の境地に立つでしょうか。
歴史は難しいです。
半兵衛、三成、幸村、だれが放逐されても、三者三様の感情になると思います。
だから陸遜の境地に立つには、三国志を熟知してないとダメ。
く、悔しい~っ!!
憤っていたならばあやつら全員……投げ込んでやったものを!今、憤っている、汗をかいている、暑い、熱い、暑い、熱い、暑い、熱い、暑い、熱い!
人生のどん詰まりで激しく燃えるこの怒り。
一体になれたら、どれほど燃え上がったことでしょう。
三国志と三国無双は教養としてやっておくべきでした。
レビューをお返ししようと思ったのですが、
知識不十分で感想を書くのは却って不義理ですので、
心苦しいですが意味不明なコメントのみになってしまいました……
歴史を書ける希有な方であると思います。その素晴らしい創作活動を応援しております……!!
※追記
スミヲさん賞、受賞おめでとうございます!!
ずっと歴史作家って読める人限られてて孤独なんだなって思ってたので、亜咲加奈さんが認められてあづまも嬉しいです!!
作者からの返信
あづま乳業様、はじめまして。
読んでくださいまして、ありがとうございます。
歴史ものは、読み始めるまでもハードルが高いし、読み進めるのもハードルが高いと思います。
陸遜の怒りを感じていただきまして、お礼申し上げます。
私も勉強しながら書きました。
御作、素晴らしかったです。
励まし、ありがとうございます。
応援しております。
コメント失礼します。
三国志は…、申し訳ありません、あまりよく分からないのですが、ただ、この語り手となっている男のこれまでと、次第にふつふつと湧いてくる怒りが、これでもか、というほどに伝わり、巧みな心理描写に圧倒されました。
間に挟む鳥の描写も今の状況から逸らしてみたり、自分を重ねたりして、上手いなぁと思いました。
最後は悲しい終わり方でしたが、一人の男の人生が勢いと共に伝わってくる不思議な感覚を味わえました。ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
陸遜の怒りが伝わったとのこと、嬉しいです。
「巧みな心理描写」とおっしゃってくださいまして、感謝します。
実際に、この物語の時期の元号が「赤烏」であったことから、それにちなんだ描写をしました。
陸遜の人生を味わってくださいましたこと、お礼申し上げます。
コメント失礼します。
前作『雨音が消えた夜』も大変楽しませて頂いたのですが、私の知識不足で下手なことを申し上げられないと黙って通り過ぎてしまいました。申し訳ありません。今回も素晴らしかったです。陸遜と孫権の栄華と二宮事件へと至る不協和音がとてもわかりやすく描かれていて、その怒りに身体が燃え上がるようでした。(間違った解釈をしていたらどうぞ笑ってやってください)タイトルでもある赤い烏の使い方と回収の仕方もお見事としか言いようがありません。
このような本格的な歴史小説をテーマに合わせて書けてしまうことに毎度驚嘆しております。間違いなくこれは夏であったと私は感じました。(諏訪野様のコメントで地理的な意味でも、夏を追求されていたことを知り震えました。)
このような稚拙なコメントしか残せずお恥ずかしい限りなのですが、好きな気持ちが少しでも伝わればと筆を取らせて頂きました。素晴らしい作品を読ませて頂き、本当にありがとうございました。
作者からの返信
しぇもんごさん、コメント、ありがとうございました。
このように詳細かつ丁寧な感想を頂戴したのは初めてで、たいへん恐縮しております。
私は長く曹魏の物語に特化して書いてきましたものですから、孫呉の物語はまず、史書を読み込み知識を得ることから始めました。孫権の晩年の二宮事件なども、史書ではそのような呼び方をしておらず、「陸遜伝 」にはただ単に皇太子たち二人の役所に分かれて役人たちが争ったとだけ記されていました。
陸遜を主役に据えたのは、個人的に掘り下げたい人物であったことと、彼が劉備と戦った時が暑気の頃だと、三国志演義に記載されていたからです。将軍たちからの出撃要請に耐え、劉備たちの疲弊を待ってから総攻撃をかけたという史実に感じるところがありまして、ちょうどお題も「夏」だったものですから、この作品を書きました。
そして今回は、申し訳ありませんが、三国志の知識をある程度お持ちの方々を読者に想定して書いております。そのため原文にも当たり、独自の解釈を反映させました。
本格的な歴史小説とのお言葉、大変嬉しいです。自信がつきました。
お気持ち、伝わりました。
ありがとうございました。
お体に気をつけてお過ごしください。
三国志は少しだけ漫画で……(しかも横山版ではない……)という知識量ですが、楽しませて頂きました。
稲穂が描かれてから、それが終盤に向けて意味を深めていく描写が素晴らしいと思いました。
あの方からあの男へ、主君への忠誠が憎悪へと移り変わっていく様子、そして主人公が迎えた末路。
非常に読み応えのある作品でした。
亜咲さん、ありがとうございました。
作者からの返信
ご感想ありがとうございました。
三国志についてよくご存じない方にも読んでいただけるのはとても嬉しいです。応募した甲斐がありました。
未来屋さんの、さいかわ葉月賞応募作品を拝読しました。フェスの会場はもしかしてあそこかな?などと想像しながら読みました。アマネのあの一言にドキッとしましたが、若くみずみずしい雰囲気が大変良かったです。
ありがとうございました。
亜咲加奈さま
こんにちは。
歴史上の人物をじっくりと掘り下げるのには、独特の難しさと面白さがありそうですね。これだけの話をまとめ上げるだけの確固たる知識をお持ちだということがもうすごくて、ためいきが出ました。
三国志は子供のころにマンガでざっと読んだことしかなく、その時代背景や人物相関がほぼ頭にありません。それでも、孫権に疎まれた陸遜の虚脱感、そしてそこから吹きあがった憤りが迫ってきました。いちど気づくとその怒りはますます勢いを増し、ついには自分を燃やし尽くしてしまう。末路へ向かうその激しさには鳥肌が立ちそうです。
拝読させていただき、ありがとうございました。
また、拙作『おちる』に素敵なレビューコメントをお書きくださり、こちらもありがとうございました。
作者からの返信
佐藤さん、こちらまでお越しくださいましてありがとうございます。
佐藤さんの作品はほんとうに読み味わう醍醐味を感じております。方言がなくてはならない要素で、作品が描く世界が垣間見えた時は登場人物に同化したようで、生々しく感じました。まるで実話のような暗さでした。
レビューが内容に合致しているかどうか不安でしたので今ほっとしております。
今回、タフな創作現場を体験しました。そうしてできた作品に寄り添ってくださいまして嬉しいです。
重ね重ねありがとうございました。
暑いのでお体お気をつけください。
こんにちは、今回も楽しませて頂きました!呉は他の二国に比べて南国の印象があるので(南中は別ですが)、夏のお題に呉の話を持ってきたのはうまいなあと。
荀彧の場合はあくまで漢を立てて曹操が魏公に昇ることに反対した事から自害を強要されたともいわれていますが、陸遜の場合は徹頭徹尾孫権にのみ忠誠を誓っていたわけで、それだけに孫権に疎まれたことに対する憤りがひしひしと伝わってきます。それにしても晩年の孫権は本当に迷走していますね、後嗣問題は名君の目をもくらませるのか…袁紹よりはましですが、曹丕を選んだ曹操には遠く及びませんね。曹植には気の毒でしたが…そのような意味では諸葛亮が健在だったころの蜀は、劉禅をいただいていたとはいえ、まとまっていて幸せだったのかも。三国の軍師たち、三者三様ですね。
陸遜大好きなので、取り上げて頂き嬉しかったです。ありがとうございました!
作者からの返信
いつもお世話になっております。
今回も詳しいご感想ありがとうございます。
私も孫呉の中では陸遜が好きです。彼が劉備と戦った季節も暑かったとの記述が三国志演義にあるので今回の題材としました。
やはり真剣に小説を書くことに向き合うことができるのは「さいかわ賞」だけだと思っておりますので、今回も参加した次第です。
孫権も孫権で、周泰に対するエピソードなど、面白く興味深い人物だと受け取っております。後継者問題は三国志では難しいものを感じますね。
チラシの裏から陸遜の物語があると知り、拝読させていただいたわけですが…圧倒されました。衝撃という意味合いでは、個人的には御作「曹魏の男」を超えています。
亜咲様の足元にも及ばない知識しかない私でさえも、後継者問題に端を発した陸遜の最期は、不遇に思えて仕方ありませんでした。
ただ同時に、長い年月が盟友双方を変え、いがみ合ってしまう事態もまた歴史では散見されるので、こうしたものだよなぁとは思っていたんです。
そんな日和った傍観を軽く凌駕する、苛立ちが怒りだと自認する描写に、文字通り息を呑みました。指し挟まる烏を次第に気にしなくなっていく様子、そして憤怒に身を委ね、ふっ、と途切れる様な結末。どれもこれも堪りません。
高い熱量もそうなのですが、どろどろとした感情然り、反芻される過去然り、亜咲様の描く人物には紛れもなく血が通っているんですよね。きっと三國志への愛がそうさせているんでしょうね。
珠玉の名作でした。「曹魏の男」同様、これは三國志履修者には必読です。
作者からの返信
ご感想ありがとうございました。
人物に血が通っているとのお言葉、嬉しい限りです。
陸遜について掘り下げたいと以前から考えており、彼を主役としました。
年表を作り、彼や孫権の言葉は、インターネット上で正史原文を探し、翻訳アプリなども活用しながら自分で訳しました。
孫権の、陸遜に対する信頼が甘えとなり、陸遜をむしばんでいくようすには心が痛みました。
今後はこの作品を超える物語を書けるよう、精進します。
ありがとうございました。