よし、デートに行こう! 3.映画の前にファミレスで休憩(恩人と一緒に)
ということで前掛さんと一緒に来ました有名ファミレスチェーンDasTon(ダストン)。
このファミレスは商品の平均単価が600円を超えるよ!
世間一般では高いと言われてるし、俺もそう思うが、クレアの金銭感覚が少し狂ってるのと、一食当たりを安いものばかりを選んでも十分美味しくて腹が膨れて2000円(個人で来た場合)弱で済むし、今回は感謝を伝えるもいるということで奮発しよう、ということで選びました、DT。
「ダストンなんて初めて入った……」
「前掛さん、今回は私たちの完全おごりだから好きなものを選んでいいわ」
「……本当にいいんですか?見た感じ私と年齢大差ないと思うんですけど……」
「そういえば前掛さんはいくつなの?」
「あ、今年で16です……」
「あら、私たちと同い年ね。」
「え!?それならなお不安なんだすけど!本当に大丈夫ですか?」
「別にいいわ。私のお父さんが過保護でね。こういうところで金を吐き出さないとありすぎて困るのよ。それに普段私は使わないし。」
「え、でも知里崎さんは……」
まさかヒモなのか?という視線が俺に突き刺さる。ちゃんと否定する。
「俺に関してはかb……バイトで、ちゃんと自分のお金を稼いでるから大丈夫。使うにしても家の維……クルスへのプレゼントとかでしか使わないから大丈夫だよ。実際結構余ってるし。あと、同い年だし敬語は無しでいいかい?もう使ってないけど……」
「あ、敬語は大丈夫です。……あれ?今年で16歳ということは今高校一年生ですよね?バイトするにしても早すぎるしそんなに稼げますか?」
「……少し俺の家は特殊でね。事情があって中学二年生のころから母親に相談してバイトを始めたんだ。ここ一帯が管轄の労基の許可を貰ってね。全部母さんに渡して生活費の足しにしてたと思ってたけど母さんが別にしてて高校入学の時に総額……いくらだっけな、かなり返されたから。」
……うそは言ってない。株を始めたのは中学生からだし、生活費の足しにして、と言った分も返されてるし。
「そうなんですか……」
「少し話が長くなったね。何を食べるか決めようか」
「私はA5ステーキでも食べましょうか」
「それじゃあ俺はこだわりオムライスにするか」
「え!あ、えっと、それじゃあ私は……」
「ゆっくり決めていいわ、決めたら頼むから」
それからおよそ5分ほどたっただろうか?
前掛さんの「決めました……」という声を聞いてふと見てみる。
……手が震えてる。分かる。ダストンのメニューって、後ろに行けば行くほど値段が上がってるからね。そしてその額、最高でステーキ一枚一万超えるもんね。分かる。分かるよ~。しかもクルスの頼もうとしてるのそのステーキだもんね~
(作者:お前の頼もうとしてるこだわりオムライスも一万超えるだろ)
「あら、そう。それじゃあ呼ぶわね。」
呼び鈴を鳴らすとすぐにやってきた店員にクルスがオーダーを始める。
「え~と、このステーキを一つ、こだわりオムライスを一つ、ドリンクバーのSを三人分、国産最高級じゃがいもを使ったポテトフライの大を取り敢えず一皿。そして……」
クルスが前掛さんに目を向ける。
「あ、え~と、このビーフシチューセットのでぃ……」
「分かったわ。ビーフシチューのセット、Sでお願いします。量はカスタムで女子が太らないように細心の注意を払った量、でおねがいします。」
「え?」
……きっと前掛さんは最安値のDを頼もうとしたのだろう。きっと多分クルスもそれには気付いてるはず。まぁつまりは……
「遠慮はいらないわ、前掛さん。いえ、南美。」
目をギラギラさせてるクルスを見れば、遠慮してるのに気づいて遠慮させたくなかったんだろう。まぁ、いっか。少し空気が重くなったりしたら俺が調整しよう。
それからは映画が始まる一時間前まで、昼食を取っていた。
最初、前掛さんは凄い緊張していたが、(ビーフシチューセットのSは8000円を超える。普通に食べるのは初めてだと緊張する)一口食べるとそのおいしさに少しがっつくように食べていった。
それから雑談をしながら食を進め、終わるころにはクルスがLAINEを交換していた。
それからダストンを出て前掛さんとは別れ、俺とクルスは映画館に向かったのだった。
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ヴァリヴァリウスちゃんが可愛い。ずっと見てられる。
次回「映画を見る」
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