よし、デートに行こう! 2.感謝を伝える時は、妥協はしない
一週間も更新も報告もなくて、すみませんでした!
なろうの方では告知をしていたのですが、家族の事情で一週間、更新ができない状態でした。
それでは、本編スタート~
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これは、どういう状況かなぁ~
俺は嫌な予感がしてから、走って集合場所に来ていた。
目の前には、クルスに対して拳を放とうとしている、自分たちよりも少し上、くらいの年齢であろう男。
そして、クルスの前で両腕を広げて拳を遮ろうとしている同い年くらい……というか、見覚えのある女性が一人。
まぁ、ここまでくればあとは大体察した。
つまりは、
「あんたが俺の彼女に対してナンパでもして、こっぴどく振られたから暴力を振るおうとしたんだな?……ふざけんな」
「あぁ?お前がこの女の彼氏とかいうやつかぁ?変な色に染めてる髪と片目だけカラコン~?厨二かな~w?」
……だまれ
「まぁ、お前をぶっ潰せば、あの女も俺のものかなぁ!!」
そう言って俺の顔に向けて拳を振るう男。
俺は静かに顔をずらすと、男が振りかぶった腕をつかむ。
そして……
「ッスゥゥゥゥ……おらぁぁぁあぁぁあぁ!」
即座に反転し、拳の勢いを利用してそのまま一本背負い!
……綺麗に決まったな、思いの外。
よく見ると当たり所が少し悪かったのか、伸びていた。
「クルス!110番と119番!すみません!誰か私の正当防衛を証言してくれる人はいませんか!」
「分かったわ、玲牙」
「……あ、私!私が証言します!」
「ありがとうございます。」
クルスを庇ってくれていた女性が声を上げてくれた。
それから10分後、救急車と警察がやってきて、多少の事情聴取ですぐに解放された。
「ありがとうございます、えっと……」
「あ、
ああ、やっぱり前掛さんだったか。なんか見覚えがあると思ったんだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
彼女の名前は
実は玲牙とは同級生であり、同じクラスである。
別に特別正義感が強いというわけではないが、目の前で行われている玲牙に対するイジメなどは注意する。そのためか、クラスでは孤立気味……というわけでもなく、中学時代から仲のいい女友達がいたため別にそんなことは起こらなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
……なんでこれからデートってこと知ってんだろ。
「……私があのナンパ男に対して、これから彼氏と用事がある、って言ったからじゃないかしら。あともしかしてだけど、この人って玲牙の同級生?」
クルスが小声で俺に尋ねた。……ナチュラルに思考を読んできている。最初はびっくりしたが、いつものことだと今気づいた。
「ああ、だから適当な名前で誤魔化してくれると助かる。」
「そう、それじゃあ感謝のしるしにファミレスとか奢る?」
「まぁ、いいんじゃない?」
「それじゃあ、あそこのファミレスを奢る、貴方の名前はこれから
「……了解。」
ネーミングセンスゥ……
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ということで次回「感謝に妥協しない夫婦(本編)」
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