一章 合宿事変
第4話 いつも通りのHR
「おはよう!優君!」
「おはよう、水瀬。今日も元気ピンピンだな。」
「五◯悟をいつまで引きずるのさ。」
「だって、作者が五◯悟のこと好きなんだもん。やっぱ好きなんすねぇ。」
「なら仕方ないか。」
新学期が始まって1週間、俺たちは少しずつ新しいクラスに慣れてきていた。
まぁ、俺はコミュ力が無いし、まだクラスメイトの男子とは少ししか話していない。
水瀬と話をしていると、チャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン
「お前らーさっさと席につけー。」
教室の前の扉を開けて担任が入ってきた。
紹介しておこう。我らが担任の
なのに何故か、生徒をまとめるのが上手い。
彼女の親しみやすい口調(口調が荒い)のおかげなのだろうか、生徒にも好かれていたりする。
「さぁ、新学期が始まってまだ数日だが、ビッグイベントがやってきたぞ!その名も、
【学力強化合宿】だ!」
水瀬が手を挙げて質問をした。
「先生、それって、泊まり込みで勉強するんですか?」
「おう、もちろんだ。勉強以外のこともやるが、基本的には勉強だ。まぁ、新しいクラスになって、まだ数日だ。新しい仲間と仲良くなる良いチャンスだろ。」
「他に質問はないな?つーことで、1週間後には合宿が始まるから、六限目に班を決めるぞ。」
1週間後とはまた急なもんだな、早めに準備を終わらせておかなければ。
〜〜〜〜〜〜〜〜六限目〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「優君、私と同じ班にならない?」
「おう、もちろんいいぞ。」
六限目、俺たちは、予告されていたとおり班決めをしていた。
「でも、班を作る上で、必ず6人班じゃなきゃいけないんだけど、優君は誰と組みたい?」
「うーん、やっぱり話したことのある人とかがベストになるんだろうけど、生憎、仲が良い人がまだ少ないからなぁ。」
「じゃあ、私の友達を2人を班に呼んでも良いかな?」
「おっけー」
水瀬が二人の女子に話しかけに行った。
やはり水瀬はコミュ力お化けだな、なんでこの数日間で友人がホイホイ作れるのか、俺には無理だ。
ん?後ろから誰か近づいてきた。
「なぁ、藤宮、俺たちもお前らの班に入れてくれないか?」
「えーと、君たちは?」
「俺は、
「僕は
話しかけてくれたのは、クラスメイトの男子2人だった。
「それで、俺たちの班に入りたいって言ってたっけ。」
「ああ、俺らはまだ班が組めていなくての、丁度、班のメンバーを集めていたお前らが目に留まってな。」
「僕達は俗に言う陽キャじゃないからね、女の子に話しかけようにも、ハードルが高いんだ。」
良かった、俺と同類の気配がする。
「分かった、お前らとなら仲良くやれそうだ。
よろしくな、大和と透。」
「うん!よろしく、優君。」
「よろしゅうな優。」
俺たちが話しているうちに、水瀬の方も上手く誘えたようだ。
「あれ、優君、その人たちは?」
「ああ、紹介するよ、水瀬。こいつらは、…」
2人の紹介をして、顔合わせが終わった後、
「で、後ろにいる2人は誰だ?」
「あ、紹介し忘れてた、この2人は…」
「あ、ウチの名前は
「私は、
如何にもな、ギャルと委員長といったような人たちだ。
ただ、仲良くなれそうで良かった。
「じゃあ、これで班は完成だね!」
「ああ、最初はどうなるかと思ったがなんとかなったな。」
「基本的には、この六人でうごくから、合宿中はよろしくな!」
「そういえば、今回ウチらが行く場所ってどこなんだろ?」
「しおりに書いてある限りでは、千葉県の海浜公園近くに行くみたいです。」
「マジで!?じゃあ、ミッ◯ーとかミ◯ーに会える…ってコト!?」
「会えるわけないやろ、夢の国から俺らが泊まる所まで十数キロあるて。」
「そんなぁ(´;ω;`)」
「まぁまぁ、それなら今度暇だったら僕達と行こうよ。」
「ありがとう透(´;ω;`)」
「昼ご飯はBBQとか飯盒炊さんもあるらしいし、勉強合宿といっても、案外楽しいかも。」
それは楽しみになってきたな。準備とかもその分しっかりしないと。
「じゃあ、今度、飯盒炊さんの為の買い出しに行こうよ!」
「お、ええなそれ、透や優ももちろん来るよな?」
「ああ、絶対に美味しいものを作ってやろう」
「シェフ金木が久々に腕を振るっちゃうぞ〜」
「じゃあ、連絡先交換しようぜ。」
「「オッケー」」
「あ、あの!優君?」
水瀬が話しかけてきた。
「私とも連絡先、交換しない?」
「あ、ああ、もちろん良いぞ。」
それから俺たちは連絡先を交換して、解散した。
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