第33話 決着と投獄
「
アーサーの低い
まるで生き物のように
光の
「くっ!」
シャルは
光が
「はぁっ!」
シャルが
波動が通り過ぎた後には、かすかに空気が
「うわっなんか出た!?」
……
これまでは「空を飛んでる相手にはぴょんぴょん
しかし、アーサーは軽々とそれをかわした。
「ほう、なかなかやりますね。しかし、そんな程度では……」
アーサーが再び
「
今度は赤い光が放たれ、それが
火の玉が空気を
シャルは
しかし、その
そのうち、落としきれなかった
「くっ、
シャルの
(中回復
光が消えると同時に、
「ありがと、ミュウちゃん!」
シャルが感謝の言葉を投げかける。
その
どれだけの
「無
アーサーの声に、いつの間にか
シャルの
が、シャルの
「ぐお……!」
アーサーの悲鳴が
飛ばされたその先で、
カプセルが、
「これで終わりにしましょう!」
カプセルが強い光を放ち始める。その光が、シャルの持つ
光が
「な、なに!?」
シャルの声が上ずる。
刀身の光が急激に
「シャル……っ!」
シャルの周りに激しい風の
「くっ、
シャルが必死に
ガラスの
「ふはは! どうです、この
アーサーの
シャルの顔が、みるみる
(まずい、このままじゃシャルが……!)
(状態異常回復
その光は、シャルと
光の
「な、何だこれは!?」
アーサーが
光が
シャルの体を
「と……止まった?」
シャルの声には、
その光は、
さっきまでよりも流れが安定し、力も増しているようだ。
「よし、まだいける……!」
シャルが
「そんな
アーサーの声が
額に
シャルが
波動が空気を切り
アーサーは必死に
そのうちに
「ぐわっ!」
アーサーが
……
「や、やった……?」
シャルの声が、
「よっしゃーっ! ざまぁ見なさい! あんたの悪事は全部明らかにするからね!」
「くくく……」
アーサーが、不敵な
「たしかに、
銀色に
「それでも、お前たちの負けだ」
アーサーが笛を
その音は耳を
その音に呼応するように、階下から急ぐ足音が聞こえ始めた。
「警備隊だ。お前たちを不法
「はぁ!? 何言ってんの、犯罪者はそっちでしょ!?」
「それはどうでしょう。お前たちはただの
ここは
アーサーの顔に、
今から
指名手配は
そのとき、
足音が近づくにつれ、心臓の
そこに立っていたのは胸
「通報を受け
「ああ、ありがとう……こいつらが不法
アーサーの声には、演技じみた弱々しさが混じっている。
「
シャルの必死の声が
「待て、動くな!」
警備隊の男たちが
……どう、しよう。心臓が激しく
この
その音は、
逆光に照らされたシルエットが、
その姿は、まるで
「そこまでだ」
聞き覚えのある声。ルークだった。
その声には、今までにない
その姿はまるで、あのふざけた画家とは別人のようだ。
「ルーク!? なんでここに?」
シャルが
ルークはゆっくりと
その足音は静かでありながら、不思議な重みを持っている。
「諸君、
ルークの声が、再び
警備隊の男たちは
「あ、
警備隊の
アーサーは、まだ
「何者だ! お前に何がわかる! この者たちは不法
「アーサー・グリムソン」
アーサーの
アーサーの声が、
ルークの声が、静かに、しかし力強く
「残念だ。お前がこの国の平和を乱す者だったとは」
その言葉に、アーサーの顔から血の気が引いていく。
「ま、まさか、お前……いや、あなたは……!」
アーサーの声が
ルークはゆっくりと歩み寄り、アーサーの目の前に立つ。
その存在感に、
「そうだ。予がこの国の王、ルシアン・ソレイユだ」
「へ、陛下……」
アーサーの声が
その
「件の
お前の野望は、ここで終わりだ」
ルークの……いや、ルシアン王の声に
アーサーは、その場にへたり
「なぜだ……なぜ、王が
「あの
だが大々的に予が暴走の解決に動いては、この件の犯人はただ
ゆえにギルドに協力を
ルシアン王は苦虫を
犯人を泳がせたことで、半ば国民の
シャルと
ルークの正体、そして事態の急転回。
ルシアン王はゆっくりと
「ミュウ、シャル。よくやってくれた。
お前たちの……
その言葉に、
「警備隊。この男を……アーサーを連行せよ」
ルシアン王の命令が、静かに、しかし力強く
「は、はっ……!」
警備隊の返事が、空気に再び
「待て……
アーサーの悲痛な
そうして、アーサーは自らが呼んだ警備によって、
しかし、戦いが終わったという実感だけは、たしかに心の中に広がっていった。
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