第26話 深淵の渇き魔
ドラウトの
「はあっ!」
シャルが
しかし、ドラウトの体表にある
「なっ!?」
次の
「くっ!」
シャルは
だが水流の
「シャル!」
ナイアの声が
「ぐおおっ!」
ドラウトが苦しむ声を上げる。
しかしその
「こいつ、再生能力まであるの!?」
「なんかあたしらが戦う相手、再生能力多くない!?」
ナイアの声には
ドラウトは両手を広げ、周囲の空気中の水分まで
2人とも
(中回復
「これは……!」
ナイアが
「ありがと、ミュウちゃん! よーし、こっからだ!」
シャルの声が
――その時、ドラウトの動きが
「む、うっ……
「……?」
ドラウトの声には、明らかな
「ナイア、今だよ!」
シャルの声とともに、2人が
シャルの
「くっ……このっ……! 図に乗るなァッ!」
ドラウトは両手から水流を放ち、
しかし、シャルとナイアは彼の懐に潜ってそれをかわし、
「もう見切ったわ。その水流はたしかに
「た、たしかに! ナイアすごい観察眼だね!?」
「……気付いてなかったのに
ナイアは半ば
「くそっ……こんな
ドラウトの声には
そのとき、ドラウトの頭が
「ふん……これで終わりだ!」
ドラウトは両手を広げ、
「まずい! 水を
しかし、もう
ドラウトの体が
「はははっ! これで
ドラウトの体が、見る見るうちに
「みんな、気をつけて!」
ナイアの
まるで、体内に
シャルとナイアが
その
「……っ!」
思わず目を
水しぶきを浴び、息を
「……?」
どうなったのだろうか。あれほどの
不安の中
――そこには予想外の光景が広がっていた。
「オ、オ、オオ……ウオオオオオッ!?」
ドラウトの体の内側から、青白い光が
「な、何だ……なんだこの水は!?」
ドラウトの声が苦しげに
「ミュウちゃん、これって……」
「……??」
シャルが
「き、
(水……?)
そのとき、ふと思い出す。そうだ。湖で使った回復
あの水は回復
もしあのドライフィッシュがドラウトの
だから、湖で
「ぐあああっ、あああああ……!」
ドラウトの悲鳴が
その体が、まるでガラスが
「みんな、
ナイアの声とともに、
次の
大量の水しぶきが、周囲に飛び散る。
しばらくして、
「み、みんな……
シャルの声に、
立ち上がると、そこにはもうドラウトの
代わりに、大量の水が
「やった……みたいね」
「最後が
ナイアが感心したように言う。
「それにしても、水の
シャルが
「あいつが水を
でも、どうやってこの大量の水を地上に
ナイアはドラウトが使っていた
その時、地面が
「な、なに!?」
シャルが
「これは……」
ナイアが何かに気づいたように言う。
「この
ドラウトが消えたことで、本来の機能を
ナイアの
逆流する水のようなものが
アレはおそらく、古代ここにあった機能を表したものではないだろうか。
しばらくすると、
「何が起きるかわからないわね。急いで出口を……」
ナイアの言葉が
そうだ、入り口はどこだったっけ……!?
「アレじゃない? 上の方見て」
シャルが
「そうね……考えてみれば、
ナイアの声に
いくらシャルでもあの高さまでジャンプするのは無理だろうし……。
そう思った
「わっ!」
「2人とも、マスクを!」
ナイアの言葉に
水に包まれながら
しかし、不思議と水の
しばらくして、波の音が遠ざかり、ゴボゴボという水中の音だけが聞こえる時間が続く。
体の
「
ナイアの声には、
どうにか泳ぎながら湖面を
とはいえ、
まだまだ陸地の岸辺までは遠く、岸辺には
「やったね、ミュウちゃん!」
「……っ!? ごぼぼぼぼ」
シャルが
「あっ、ごめんミュウちゃん
「ごぼごぼ……はっ」
「何してるの……さあ、みんなに報告しに行きましょう」
冷静なナイアの声がツーンと心に
こうして、レイクタウンの
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