第23話 水泳訓練
青緑の
「あなたたち、どこから
その
「
その
「あ、
シャルが
「……
女性の声は冷たく、その目は
「あ、ああ!
シャルは自分の
女性はその
「……わかったわ。確かにノルディアスのギルドの
「ごめんなさい。最近は本当に
ナイアと名乗った
その仕草には、どこか気品のようなものが感じられる。
「あたしはシャル! こっちはヒーラー……
「
「……!」
そ、それ広めるのやめようよ!
ナイアは少し
「シャルに、ミュウね。覚えたわ。で、あなたたちはこの街に何しに
……
ナイアの声は
「えっとね、この街で何か起きてるって聞いて! それで、力になれればって。
軽く見ただけでも、ずいぶん大変そうだよね」
シャルの説明に、ナイアは少し
「そう……。確かに、
ナイアは深いため息をつくと、
「ついてきて。歩きながら説明するわ」
「この街の……レイクタウンの
ナイアの声は悲しげだった。やはり、守護
「ある日から
「そして、あっという間にこんな
ナイアが指さす先には、湖の中心に
「えーっと……なんかでっかい建物発見! あれが本来のギルド?」
シャルが岸から湖の湖面を見下ろす。落ちそうでちょっと
岸から水面までは、だいたい20メートルくらいだろうか? いくら水とはいえ、落ちたらひとたまりもない。
「そう。湖の水位が下がったせいで、
ナイアの声には、
目を
「でも、それだけじゃないのよね」
ナイアは歩みを止め、
「水位の低下と同時に、
「ドライフィッシュ? あの魚みたいなやつ?」
シャルが首を
「ええ。
でも、ただの
「あー、さっきめっちゃ
ナイアの言葉に、
それはいわゆる、アンデッドというタイプのモンスターだろうか。直接会ったのは初めてだ……。
「
ナイアは湖の方を見やる。その目には深い
「
言葉を
「ほかの守護
「いるけれど、市民の保護や日常業務に追われているわ。
「それこそ、
「レイクタウンは
そういう
なるほど、とシャルが
街に所属して色々やっている
「そっか……でも
シャルが力強く言う。その声に、ナイアは少し
「そうね。A級
ナイアの表情が、わずかに明るくなる。その表情に、
「よーし! それじゃあまず何をすればいいの?」
シャルの元気な声に、周囲の人々が
「そうね……。まずは、この
ナイアはそう言うと、
「2人とも、
「え、
シャルの声が
湖から
「ええ。湖底に何か
ナイアは
「でも、その前に……2人とも泳げるわよね?」
その問いに、シャルは
「もちろん! 川の近くで育ったからね、泳ぎはお手の物だよ!」
一方、
「ミュウちゃん、泳げないの?」
シャルが少し
ナイアも
「そう……それは問題ね。でも、
(お、泳ぎの訓練を……!?)
ナイアの言葉に、
泳ぐどころか運動
「よーし! じゃあまず、ミュウちゃんの水泳特訓だね! がんばろー!」
シャルが
両
■
次の日、
水位が下がったおかげで、以前は深かったであろう場所も今は
足元の
水に慣れるにはいい場所……かもしれないが……。
「水着似合ってるよ、ミュウちゃん!」
(ぜったい似合ってないと思う……!)
水に入るということで、いつものローブは置いて水着を着ることになった。
水上都市だけあって水着は買いやすかった、が……。
(寒い……
色が白くて細い手足は、シャルやナイアと大
あと、泳ぐわけではない2人がいつもどおりの
「まずは水に慣れることからよ」
ナイアが
冷たい水が足首を包み、思わずびくっと体が
水の冷たさが、足首から
「……っ!」
「ほら、ミュウちゃん! こうやって、パシャパシャってやるんだよ!」
その様子を見ていると、少し心が
(よし、やってみよう)
「……ひぁっ!」
思わぬ水の
「
ナイアが心配そうに
「は……はい……」
顔が熱くなりながらも、何とか立ち上がる。
ああ……帰りたい。帰って
「まあ、最初はみんなこんなものよ。
ナイアの
それから数時間、
水をかくたびに変な方向に体が
水の
「ふぅ……
ナイアが声をかける
「
(この世のおわりだ……!)
シャルの
■
水面に
「これは
手のひらサイズの
不思議な光を放つ
「へえー、すごいね! これがあれば、ミュウちゃんでも
シャルが興味深そうに
「いいえ、それだけじゃダメよ。水中での動きも練習しないと」
ナイアの言葉に、
その日も、
口に当たる部分は
体が水に
「ミュウちゃん、力を
シャルが
それから、なんとか水に
「っ!」
パニックに
「ミュウちゃん!」
シャルの声が水中で
シャルの体温が、冷たい水の中で
「ごほっ、ごほっ……!」
岸に
マスクはあるから水を飲んではいないが、なんかもう……
「
シャルが心配そうに
そんな
「……
その目に、何かひらめいたような光が宿る。
「そうだわ。シャル、あなたならミュウを
「え、ミュウちゃんを
シャルは少し
「うん、できると思う! ミュウちゃん軽いし、力仕事は得意だからね!」
その言葉に、
「じゃあ、そうしましょう。ミュウは
ナイアの提案に、
「よーし! じゃあ練習だ、ミュウちゃん!」
シャルが
シャルの体温が、水で
「えいっ」
シャルがひょいっと
シャルは
水着ですらないのに、水の
「どう?
マスクのおかげで、水中でもシャルの声ははっきり聞こえる。
それから岸に
「
……そうして、特訓はあっけなく終わった。
結局、
「……ごめんね……」
その
「何言ってるの! ミュウちゃんを守れるのは
「え……」
その言葉に、思わず顔が熱くなり、目を
シャルはケラケラと笑いながら、
不安と期待が入り混じる中、
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