第17話 新しい朝
朝日が
カーテンの
「ミュウちゃん、ごめん! ホンットーーーに、ごめーん!」
目を開けベッドから出ようとした
「!?」
シャルの
(そういえば、最初に会った日の次の朝もこんな風に
シャルの赤い
「いやー、ホント……! ミュウちゃんがグラハムのおっさんのせいで
(それは飲みすぎ)
飲んだ酒の量はホントに
気にしていないという意思表示だ。でも、シャルの勢いは止まらない。
「これからは絶対お酒
(いやそれはそれで
思わず、ため息が
こんなに心配してくれる人がいるなんて、
そんな中、
木の
「失礼する。入っても問題ないか?」
「ん?
低く落ち着いた声と共に、ゴルドーが
「おはよう。
「あーっ、ゴルドーじゃん! なんか強いって
「シャルだったか。お前の
「そうなの? よかったよかった。あ、カールってどうなった?」
「そいつのことは知らん」
無事といえば、そうだ。
「あっ……あ、あの……お、おじ、おじ……」
「あー、ゼペットってお
「
ほっとして、
この調子ならどもりながら話すことくらいはできる……!
「さて。
ゴルドーの声には、
「
その言葉に、
「……
「もう6年になるか。村人の多くが原因不明の体調不良に
医者も薬も効果がなく、もはや
ゴルドーの声には、深い悲しみと
「これまでも多くのヒーラーを村に連れて行った。
しかし、
その言葉に、
……いやいや。こういう考えが良くないのかも。
「まっ、ま、ままままま」
「おお……ミュウちゃんが『任せて』と言おうとしているよ!」
「よくわかるな、お前」
ふう。やっぱり
「ミュウちゃん、さっきからすごいドヤ顔してるけど、話せてはないからね!」
「……!?」
そんな……!? 会話できてると思ってたのに……!?
ショックだった。やっぱりコミュ
「……ミュウ。お前が使った『全体完全回復
ゴルドーの冷静な声がこちらを向く。
「えっ……あ……し、
「
「お前の
「古代
あっ、なんか全然知らなかったって顔してる!」
すでにシャルが言ったとおり、全然知らなかった……! 古代
「かつて1000年ほど前、『
……だが、
その国で使われていたという数多くの
ゴルドーの発言に、
「そ……それをミュウちゃんが使ってるってこと?
どゆことミュウちゃん!? もしかして1000
「!?」
ち、
「……とにかく、お前がそれをどこで覚えたかはどうでもいい。
問題は、それなら村人たちを治せるかもしれないということだ」
ゴルドーの目に、かすかな希望の光が宿る。その期待に、
「よーし!」
シャルが
その勢いにベッド近くの小テーブルが
「じゃあ、さっそく出発しようよ! ゴルドーの村の人たちを助けに行こう!」
シャルの明るい声に、
「……おい。まだ
「いいっていいって!
「……!」
「……まったく。お前たち、いつか足元を
「あはは! じゃあ
ゴルドーが鼻で笑い、
「
「はーい! ぱぱっと準備しちゃうね!」
「それと……」
ゴルドーはドアを開く。ドアの
「……ありがとう」
そう言って、
こうして、犯罪集団との
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