第15話 再来
石像兵との戦いが終わり、地下広場は
金属の
「ミュウちゃん! シャル! 君たち本当にすごいよ!」
「命の恩人だ。まだ
次々と寄せられる
シャルは満面の
こんなに多くの人に囲まれ、
全身がむず
その時、リュークの連行を終えたギルドマスター、アルバートがダンジョンに
「ミュウ、シャル。君たち2人の
アルバートの声には
「まずは特別
ま、本来A級の実力だったのに事情でBにしてたってのが実情だからな。
改めてこれからも、ノルディアスのために力を貸してほしい」
「やったね! ありがとうございまーす!」
シャルは
A級
頭がクラクラし、足元がふらつく。
「やったね、ミュウちゃん!」
シャルが
「どしたの、ぼーっとしちゃって。ミュウちゃんは強いんだから、これくらい当然だよ。もっと自信持って!」
シャルの言葉は
本当に自分にこんな
これは
周りの喜びの声が遠のいていく。
たまたま
■
酒と料理の
グラスがぶつかり合う音、皿の
シャルは周りの人々に囲まれ、楽しそうに話している。
しかし、
多くの人々の
その
「今
「あっ、あの……」
「
「アッ、アッ……!」
……その
やっぱり、かろうじて会話ができるのはシャルくらいだ。
でも、酒の入ったシャルはご
そりゃしょうがないよね……。
(……こんな場所にいても、空気悪くするだけだ……)
そう思い、
外に出ると夜の空気が
宿へ向かう道すがら、
足音が、静かな夜道に
「なあ」
そんな時、
体格の大きな2人。街灯が逆行になり、顔がよく見えないが……。足音が近づいてくる。
「――よう、ミュウ。久しぶりだな」
目が慣れてくると、それは見覚えのある人間だった。
1人は前のギルドマスター……グラハム。
そしてもう1人は、前のギルドの……
よく覚えていないが、豊満な体格をした女性だ。
グラハムは相変わらずの
「で、リンダ。どうだ?」
「……一目見ただけで分かったわ。この子よ」
ため息とともに
ど、どういうこと。何の話……?
「そのー、な。お前にもう少し、ギルドでチャンスを
グラハムの声が、夜の静けさを破る。その言葉は、一見
街灯の黄色い光が
その光に照らされた
「B級
冷たい夜気が、
そんなグラハムの様子を見て、女性が鼻で笑う。
その笑い声は、夜の
「まあ、
夜風が
「うるさいぞリンダ。後にしろよ」
グラハムは、リンダの言葉を
その音が、
「どうせ
だったら
その言葉は、まるで
口の中が
(
心の中で
体が
グラハムの大きな手が、
同時に、
戦いに
こんなふうに適当に、好き勝手に
「さあ、行くぞ」
「……っ!」
足がすくみ、勝手に手を引かれるままに歩いてしまう。
――その時。
「待て」
低く、しかし力強い声が
「その子の意思は? 聞いたのか?」
ゴルドーの言葉に、グラハムの顔が
「お前に関係ないだろ? これは
グラハムの声が低く
その圧力で、
ゴルドーは
「先にその
「しつこいな。
グラハムの
「ミュウだったな。お前は自分がA級にふさわしくないと思うか?」
「……?」
ゴルドーがハンマーを構える。その
2人の
目を細めても、かすかにしか2人の
「アルバートはお前を信じ、このギルドの
――過ぎた
「……!」
その
ギルドの人やシャルの、
それらの言葉が、心の中で温かく
「何をゴチャゴチャ言ってる!
「……くだらん」
ゴルドーが
金属が
夜の往来で、
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