第11話 巨大石像兵
「さて、それじゃあ知ってること全部話してもらおっかな!」
シャルの声が、
その声は、
「ちょっ……ちょっと待て。こんなすぐ
男の声は
「だってマスターから構成員
あんた構成員でしょ? じゃあもう……ね?」
シャルの口調は軽いが、その目は
「ね? じゃないっ!
そう……「石の
ちょっとは
「しかしわかんないなぁ。なんでそんなんであたし
「きょ、協力を
男が
「協力ねぇ。でも悪いけど、犯罪者の
何の
シャルは男に
ギルドに所属している
そんな
「く……だが、
男は
シャルは男の
「へぇ、そうなの? でも、このままじゃあんたも
シャルの声は明るいが、その目は笑っていない。男の顔が青ざめていく。
「ち、
「あれ、出る方法があるんだ。じゃあよかった、教えてよ。ねぇ?」
「そ、それは……」
男は言葉を
「ミュウちゃん、この人出る方法知ってるみたい。でも教えてくれないんだって」
「……」
シャルが
「――ちょっとやりすぎてもミュウちゃんならヒールできるよね!」
「……!?」
青白い光が
「え……!? い、
男の声には
「そう、そゆこと。でもいいお知らせじゃないよ。
いくらでも治せるってことは、いくらでもボコボコにできるってことでもあるんだからね。
さぁ、知ってること全部話しなさい!」
シャルが
その言葉の意味がわかったのだろう、男が小さく悲鳴を上げた。
その声は、少し
「や、やめろ! 話す、話すから!」
シャルが満足げに笑う。その表情はようやく、いつもの明るい
こ、
「そう。じゃあ、聞かせてもらうよ。
そもそも石の
男は大きく息を
その
「
「強くって? どゆこと? 今でもギルドとかあるじゃん」
「それはそうだが、
この町は今、特別に
町周りの情勢とか、
「そんなとき
「その
それを大量に用意できれば、ノルディアスは
シャルの目が大きく見開かれる。その
「不死身の兵隊……石でできた兵士? そんなの……」
ありえない、と
「広場のやつも、その
「多分、そうだ。だが
だから不完全だし、暴走してしまう」
「暴走ってさぁ……あたし
まったくだ。男の言い分は身勝手
町の防衛力を高めるのはいいことだろうが、そのせいで
「多少の
数をこなして練習しないといけないんだよ」
男は冷静に語る。その目には
「……それで、
シャルは静かに
男はハッと
「そうだ。バカな
わざわざ
「で。なんで
シャルが低い声で言う。その声には
「……より強い兵を作るには、より
だからゼペットに作らせている。
「あの中央の大きな像も、もしかしてその人の作品?」
「ああ。あれが完成すれば、最強の兵になるはずだ」
少なくとも、そのゼペットさんを救出するのは重大な任務だろう。
「はー、やれやれ……ところで、出口はどこ? さっきの道を
シャルが再び男に
「……あの
「へぇー、なんか便利だね。それで出入り口をわからなくして今まで
その像は、どこか
「じゃあ次は、そのゼペットって人のところに案内して――」
その時、
その動きに合わせて、空気が
「なっ……!?」
ローブの布地が風に
「よくもまあ、ペラペラと
低い声が
「リ、リューク……!」
男の声には
……名前カールなんだ。だからカールひげなのかな。関係ないか。
それはさておき、リュークと
その足音が、重く
「おや、また会いましたねお2人とも。
まさかこんなすぐに再会するとは思いませんでした」
リュークは
その
その
「へぇ、あんたがボスってわけ? じゃあ
シャルが
リュークは答えず、手の中の
その光が、周囲の空気を
「
同時に、
ミシミシと動く音とともに、石像からは小石が
「消せるものならやってみなよ!」
シャルは好戦的に
立ち上がろうとしている石像の
さすがにサイズが
シャルの
「やはり
リュークの声には、
「くっ……! ミュウちゃん、
シャルが
足音が
「
リュークの声と共に、石像の
「
「うおおお~!」
シャルが
石像の
その
「ミュウちゃん、あの
シャルの声に
「……!」
青白い光が犬の石像を
先ほどカールが
「させるか……! やりなさい!」
リュークが石像に命じる。石像が
「くっ……!」
シャルが
「
しかし、アレとこの兵士を同じと見ないほうがいい」
足元の回復で
足の
「マジ~!? 力持ちだなあ、こいつ! ミュウちゃん、こっち!」
シャルは
その後ろから石像が
石像の動きで起こる風が、
しかし、すんでのところで
その石像は
地面が
「はぁ……はぁ……!」
外の空気が
「ミュウちゃん……
シャルが心配そうに
「よし……すぐギルドに
この情報、マスターに伝えないと」
シャルの声には決意が
この町を守るためにはそれが必要であろうことがわかった。
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