第5話 大蛇討伐
「村長さんの家は確か……あっちだったよね?」
シャルの声が、のどかな村の空気を切り
鳥のさえずりと、遠くで聞こえる水車の音が
(やばい……もうヒレとか頭とか
もう可食部じゃないじゃん、これ。シャルこれ食べたの?
「ミュウちゃんまだ食べてたの? お
「……!」
い、いいの? ほとんど食べる部位ないんだけど。
そっと
口の中でバリバリ鳴っているのが聞こえる……!
「うん、うまい! よーし、じゃ行こっか!」
村長の家は、
しっかりとした木造で、屋根には村の
「失礼しまーす!」
シャルが大声で
しばらくすると
「おや、君たちは……さっき
シャルは勢いよく前に出る。
「はい! 村に何か問題があるって聞いたんですけど!」
(言い方ぁ……!)
村長は
「ああ、そうか。
村長の家の中は、
テーブルの上には、たくさんの
「実は……
最初は
村長は地図を指さした。川の流れに
インクの
「これらの場所で、
最初は
シャルが身を乗り出す。
「
「ええ、幸いにもまだ死者は出ていません。ただ、
「ギルドに
「そう、そろそろギルドに
ただ、
ギルドへの
「あー、ランク
だからって調査
「そうなんです。かといって、村の人間に調査させるのもね……」
……ほとんどちゃんと
「よーし、村長! その件、あたしたちが
シャルの声が
「ほ、本当ですか? お願いできるでしょうか?」
シャルは
それから
「もっちろん! 任せて!」
……たしかに仕事は必要だけど、そんな正体不明の
しかし、村長はすでに
「ありがとう!
10シリング、ということは銀貨10
「おお、いいねぇ! 10シリングもあったら、次の
その金額はギルドに
村長は続けて説明を始めた。
「
村から
「最近の
シャルは熱心に聞いている。その目は
「それと、この
「あー、川に近付かなくても
ひと通りの説明を終えると、村長は
「どうでしょう。
シャルは自信に満ちた
「
(え? わ、
村長は
「ほう、君もかなりの実力者なのかい?」
「……!」
「そりゃーもう! なんならあたしよりもミュウちゃんのが強いからね!」
「ほぉぉ……
そんな村長の反応とシャルの言葉に、
そんなシャルは、何事もなかったかのように話を続けた。その声には
「それじゃあ、さっそく調査に向かうよ!」
「ああ、
シャルは意気
「さあ、ミュウちゃん! 行こう!」
(
そんな不安を感じつつも、
■
村から森に入り、川に近づくにつれ、水の音が大きくなっていく。
木々の間から、きらめく水面が見えてきた。水の
「まずは
(ほんとにぃ……?)
シャルの言葉に、
しかし
「ミュウちゃん、何か気づいたことある?」
シャルの問いかけに、
と、その時、
「……!」
「どうしたの?」
その幹には、深い引っかき
「おお? これって……動物とか
シャルが木に近づき、
「すごいね、ミュウちゃん! 良く見つけたよ」
が、同時に大変
「この木、
シャルがやれやれと
それから
「そろそろ
「……?」
「ほら、さっきまであった
つまり、ここはもうさっきの
木々のざわめきも、鳥のさえずりも聞こえなくなっている。
そうして2人で調査を進めていくうちに、
これらの情報から、
「どうやら、この
でも、
水も陸も、このあたり一帯がこいつの
シャルの声が森の
なぜこんな大きな
そして、どうやってこれを
そんな思考に
「ミュウちゃん、聞こえる?」
シャルの声が、いつもより低く、
しかし、風はほとんど
(まさか……!)
その
「シャアアアア――!」
その
体の太さは
頭部には確かに赤い
その口からは長い舌が
体からは
「うわっ! デカっ! これもう
シャルが
「ミュウちゃん、気をつけといてね!」
シャルの
「くっ!」
シャルは
「ミュウちゃん、
シャルの声に、
シャルは
金属が
「チッ、
シャルの
その
しかし、このままでは勝ち目がない。いくらシャルを回復しても、相手にダメージが
(どうすれば……)
そう考えていたその時、不意に
その黄金の目が、
(あ――)
時が止まったかのような
地面が
「ミュウちゃん!
シャルの必死の
しかし、
(え、
目を
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