第6話

 今回の感想で、気をつけているのは共感です。

 共感とは、他の人の気持ちや状況を理解し、感じ取ることです。小説の中では、読者が主人公の感情や思いを理解することを指します。


 共感することで、読者は主人公の気持ちに寄り添うことができます。その結果、感情移入が生まれます。感情移入とは、主人公の体験や選択を自分のことのように感じることです。

 つまり、共感があることで、読者は主人公の物語にもっと深く入り込み、楽しむことができるのです。

 

 共感にはいろいろあるなかで、五感を使った描写があります。

 見る、聞く、触る、臭う、味わうを意識して作品に取り入れるのですが、臨場感ある描き方をすることが大事になってきます。


 それが出来ている人の、多いこと多いこと。

 いままでのカクヨム甲子園の作品にも見られたので、それほど驚くことではないのですが、臨場感ある書き方をした作品は、他とは違って見えるのです。

 昨年は、やたらと心情描写にこだわった作品が多く目につきました。

 内面を吐露するだけでもできるのですが、動作で示すことが大事だし、五感描写の組み合わせも大切になってきます。

 今年は臨場感ある作品を書く人が多い気がします。

 読み応えがある作品ということですね。

 感想を書くのが大変だなと思うのは、まさにそういう作品に出会うときです。

 これくらいでいいかなと、書き終えた後でも、足らないからと加筆修正することが多いです。

 感想を書く時間と体力が、本当にほしいです。

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