第8話 聖女サリー ③

王城での、顔合わせ。


私、聖女


魔術師、メグ


剣士、マヤ


そして、勇者、サチ


メグは、どこからどう見ても、雰囲気が明らかに貴族ゆかりの出で。


マヤは、騎士爵家の三女で、騎士見習いとして王家直属の騎士団に所属する程の実力者で。


サチは、初見はどこからどう見ても、チビで栄養が足りていない腹だけ膨れた不健康児で。

容姿も身なりも行動も、田舎者そのものだった。


そして、お目付役として、第一王女シャルロッテ様。

何で彼女がお目付役なのか疑問だった。

単純に、私達四人よりも、年上の王子王女が彼女しかいなかったからと言うのが、理由だったんだけど。


私、メグ、マヤは、十五歳。

シャルロッテ様は、十八歳。

勇者様は、見かけによらず、十七歳だった。


私よりも、チビでチンチクリンな、勇者様。

メグは、魔術師だけあって、明らかに高位貴族にしか見られない実力者。

マヤは、王国内では、女子上位の腕前で間違いないだろう。

シャルロッテ様は、今年中に、婚約者である隣国の第三王子との結婚が決まっていたはずだけど。

しかも、王位継承権、第一位だったはずで。


そんな、四人と一人の、勇者パーティー。


私だけが、能力が、不釣り合いで。

足手まといにだけはならないようにしようと誓ってみるけど、ホントに生きて帰れるんだろうか。

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