魔物と絶望感
「あ、旦那様おはようございますぅ!」
現場に似つかわしくない小娘の能天気な朝の挨拶が響く。
サラダ菜を朝食の足しにと菜園に摘みに来たら魔物が蠢いていたのだ。
迷宮でもないのに魔物が?
しかも軽い感じで小娘が逃したし。
「食事用のお野菜は採取しましたよ。え? 魔物? たまに出ますよ」
唖然としている私に気がついたのか得意げに説明してくる。
「朝はサラダを作りましょう。そして昼用のスープを準備してみましょう」
機嫌良く野菜カゴを抱く小娘がローレンス邸への帰り道を先導する。
「魔物が出るのは普通なのか」
「森に出ることは多いですが、街道上には出ませんよ。時折り間引きしておりますよ。ニューが」
館には結界が張られていると認識していたがその上で魔物が出るのか。
「旦那様?」
「危険では?」
「安全ですよ? ローレンス邸におられる限りニューが全ての危険を排除しますもの」
そこにあるのは完全なる安心感で。
「旦那様、旦那様。それは食べてはいけません!」
自作した朝食に絶望を知った。
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『絶望/「おはよう」/帰り道』のキーワードを使って3ツイート以内で今日のネタを作りましょう。【フラグポイント:+1】
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