#2

雷轟く夜のこと、こんな夜は皆、不安になる。


母子が二人で寝ていると心なしか建物が揺れている感覚になる。


「地震?」母は目を覚ます。


どんどん不安になり、精神が乱れる。


「また?」母は地震への不安で胸が張り裂けそうになる。


「凛空は?いない!!」


「ギヤー!!!」叫んでしまった。マンションの部屋中をひっくり返した。


「いない!いない!凛空!どこ!凛空!」


「ピンポーン」その時チャイムが鳴った。


「天野さーん。大丈夫ですかー?警察ですー。ご近所から苦情が来ています。ここを開けてください。」


「警察!本物?こんな時間に?」


時計を見ると夜中の2時過ぎだ。


「それより凛空は?」


「天野さーん。開けてください。そうしないと無理やり開けますよ!」


警察は語気が強くなる!


「どうしよう?凛空はどこ?」


頭が回らず、警察の言葉が耳に入らない!


「仕方がないので突入します!!!鍵を壊しますよ!!!!」


天野文の耳には警察の言葉は入らない。


警察が突入してきた。文はさらに混乱する。


「ぎゃー!」


文や絶叫し、気を失った。

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