第16話
合宿から帰った後、凜と高山皐月は大学での生活にますます充実感を感じていた。深夜になると、二人は大学の食堂やカフェテリアで食事を共にしながら、数学の問題や研究について議論することが習慣となっていた。数学の難問や興味深い理論について話す時間は、二人にとって非常に楽しく充実したものだった。
ある日、大学の研究室でお菓子を持って山本教授を訪ねると、教授は笑顔で迎えてくれた。「凜さん、高山さん、お菓子をありがとう。君たちのおかげで、忙しい日々の中にちょっとした楽しみが加わるよ。」
「こちらこそ、いつもご指導ありがとうございます。」凜はお礼を言いながら、教授の研究室にお菓子を置いた。
「さて、実は君たちに話があるんだ。」山本教授は真剣な表情になり、二人を向かい合わせた。「大学院に進む準備を始める時期が近づいている。君たちの数学の能力と研究への情熱を見て、ぜひ大学院での研究を続けてほしいと思っている。」
凜と高山は驚きながらも興奮を隠せなかった。「大学院ですか?まだ準備が整っていないと思っていましたが…」高山が少し不安そうに言った。
「大丈夫だよ、準備はこれから始めればいい。」山本教授は優しく励ました。「大学院の入試や研究テーマについて、君たちに合ったアドバイスをしていくつもりだ。まずは自分たちの興味や研究したい分野について、もっと深く考えてみてほしい。」
「ありがとうございます、教授。ぜひ、指導をお願いしたいです。」凜は自信を持って答えた。
「そう言ってもらえると嬉しい。これからの準備は大変かもしれないが、一緒に頑張ろう。」山本教授はにっこりと微笑んだ。
その後、凜と高山は、大学院進学に向けた準備を本格的に始めた。数学の研究や論文作成のための勉強に加え、大学院の入試対策も行うようになった。深夜の食事や勉強の時間も続けていた。
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