第15話
スキー合宿の初日、雪に覆われた山々と澄んだ空気の中で、凜と高山皐月はゼミの仲間たちと一緒に楽しい時間を過ごしていた。昼間はスキーの技術を磨き、夜には暖かい食事を囲んで哲学談義を楽しんでいた。
しかし、夜も深まると、山本教授が突然話を切り出した。「皆さん、スキーを楽しんだ後は、勉強会を開きたいと思います。特に、凜さんと高山さんに講師をお願いしたいのです。」
凜と高山は驚いた様子で顔を見合わせたが、すぐに「はい、承知しました。」と答えた。
勉強会が始まると、最初はゼミの学生たちとアカデミックな話題で盛り上がり、熱心に議論が交わされた。凜と高山は各自の専門分野について発表し、学生たちからの質問にも答えながら、その知識をシェアしていった。
しかし、時間が経つにつれて、議論は次第に深夜に及び、勉強会は朝まで続くことになった。疲れた目をこすりながらも、学生たちは熱心にノートを取り、凜と高山は全力で講義を続けた。
朝の光が差し込み始めた頃、ようやく勉強会が終了した。学生たちは充実感とともに眠気を抱えながらも、深夜の勉強会から多くの学びを得たと感じていた。
凜と高山も、その大変さを感じつつも充実感を味わっていた。山本教授が「皆さん、お疲れ様でした。素晴らしい講義でした。」と声をかけてくれたとき、彼女たちはほっとした表情で微笑んだ。
「大変でしたがとても楽しめました。」
凜は疲れた顔に笑顔を浮かべながら言った。
「私も楽しかったです。ありがとうございました。」高山も同じく微笑んだ。
合宿の残りの時間、凜と高山は、スキーや観光を楽しみながらも、勉強会の疲れを癒し、充実した時間を過ごすことができたのだった。
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