学びと絆

第4話

凜は学校の教室の窓際に座り、ぼんやりと外の風景を眺めていた。窓の外には、青い空と遠くに見える山々が広がっている。授業中だというのに、凜の目はその景色に釘付けになっていた。授業の内容が頭に入らず、つまらないと感じていた。

「凜、またぼんやりしてるよ。何かあったの？」繭が心配そうに声をかけた。

凜は我に返り、微笑みながら「うん、大丈夫。ちょっと考え事をしてたんだ。」と答えた。

「ほんとうに？最近、ずっとそんな感じだよね。授業にも集中していないし、大丈夫なの？」繭はさらに心配そうな表情で尋ねた。

凜は少し不安そうな顔をし、「わかってるよ、繭。つまらないって感じてるのは私の問題だし、もう少しで慣れると思う。」と答えた。

しかし、繭は納得がいかないようだった。「凜、無理しているように見えるよ。もし何か困っていることがあるなら、話してみて。私たち、友達なんだから。」

凜はしばらく黙って考え込んだ。少しの間沈黙が流れた後、彼女は深いため息をついた。「実は、最近学校の授業がすごく退屈で、何も心に残らないんだ。アウロラと話しているときはすごく楽しいけど、学校ではその楽しさが感じられない。」

繭はじっと凜の顔を見つめ、「アウロラとの時間が楽しいのはわかるけど、学校も大事だよ。どうにかしてバランスを取る方法を見つけないと、将来に影響が出るかもしれない。」と優しくアドバイスした。

「うん、わかってる。でも、どうすればいいかわからないんだ。」凜は困った顔で言った。

繭は少し考えた後、「例えば、授業で学んだことをアウロラと話してみるのはどう？授業内容を深めるための質問をアウロラにしてみれば、興味が持てるかもしれないよ。」と提案した。

凜はそのアイデアに興味を持ち、「それは良い考えだね。試してみるよ、ありがとう、繭。」と感謝の気持ちを表した。

繭はにっこりと微笑み、「いつでも相談してね。友達だから、一緒に乗り越えよう。」と励ました。

授業が再開されると、凜は少し前向きな気持ちで、繭のアドバイスを心に留めながら、授業内容をアウロラとどう活用するか考え始めた。