第8話 理解

一人で留守番をする真白。その関心はテレビへと向かう。


きょう今日なにをやってるのかな?……あ!」


真白がテレビを付ける。そこには『鑑定スキルで全てを知って見せる!第二期』が流れていた。そのアニメを真白はじっくりと観察する。

特にアニメ主人公が『鑑定スキル』を使用する瞬間を凝視する。


そして自身の『鑑定』と、アニメ主人公の『鑑定スキル』が似てはいるが少し違うものだと気付く。


「『すてーたすステータス』にえいご英語がいっぱいだ!すうじ数字もたくさんある!」


アルファベット表記のステータスは真白にはまだ早かった!アニメ主人公のステータスにはレベル、HP生命力MP魔力ATK攻撃力VIT防御力INT知力AGI素早さDEX器用さLUK等の数々の表記がある。そしてその数値は主人公らしく基本三桁を超えている。


まだまだ習っていない真白には難しすぎたのだ。そうして真白がアニメの続きを見ていくと、真白にとって驚きの事実に気付く。


「『かんてい鑑定』はイヌさんやネコさんにもつかえるんだ!」


真白はアニメ主人公の『鑑定スキル』が虎のモンスターに使用しているところを見て、ヒト以外のにも使用可能なことに気付いた。と、そこでアニメが終わる。すると窓の外から物音が聞こえる。

真白がカーテンを開けると、そこには塀の上にネコが居た。


「ネコさん!あ…か、『かんてい鑑定』!」


真白に気付いたネコが塀から飛び降りる寸前に『鑑定』することに成功する。


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ミー 2歳

スキル

『大人1』『美術の才能1』『俊敏3』『跳躍4』

『夜目3』『爪2』『噛み付き3』『夜行性4』

『野生2』『生存本能2』『危機察知2』

『悪意感知3』『病耐性2』『寄生耐性1』

『落下耐性4』『異種言語理解3』『聴覚5』

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「おとうさんよりもいっぱいスキルがある!でもどれも読めないから……『もほう模倣』!」

【どのスキルを模倣しますか?】


さいのう才能!」

【スキルが選択されました。スキル『美術びじゅつの才能』を模倣します。…模倣しました】


「ムフッー、またふえた!これからもいっぱい『もほう模倣』しよう!」


さらに決意を固めた真白。真白の増え続ける才能に気付ける者はいない…。






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雪城 真白ましろ  3歳

スキル

『子供2』『鑑定3』『模倣もほう1』『真似まねの才能3』

『早熟5』『球技の才能7』『勉強の才能4』

『口論の才能1』『研究の才能1』『忍耐の才能3』

『画家の才能1』『美術の才能1』

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