第5話 変化

「向日葵組のみんな集まったかな?」

「「「「はーい」」」」


「よーし!なら今からたま遊びをするよー!」

「たま?」「たまあそび?」

「せんせいたまってなんですか!」


「球はね?ボールのことよ」

「ならボールあそびでいいじゃん!」


「先生がそう呼びたいからそう呼ぶの!分かった?」

「「「「わかった!」」」」


「今から先生が軽くボールを投げるから…」

「せんせいボールっていったー!」


「みんなが分かりやすいようにボールって呼んだの!先生の説明の邪魔をしないように!」

「えー」


「返事は!」

「はーい」


「はぁ、まったく…よし!

もう一回説明するわよ!

今から先生がボールを軽く投げるから、そのボールを受け取った子はすぐに近くの子にボールを軽く投げ渡してね。

十秒をみんなで数えながら最後にボールを持ってた子の負けよ。

わかった?」

「「「「はーい」」」」


「それじゃあスタート!」


先生がボールを投げる。そして近くの子供がボールを受け取り、すぐにまた投げる。


「うわ!こっち来た!」「ぼくになげるなよ〜!」「おりゃー!」「こっちになげないで!」


「ほらみんな!ちゃんと数を数えて!10!」「「「9!」」」「うわっ、8!」「7!」


……「3!」「2!」「1!」

「ほらましろ!」

「ゼー」


真白は投げられたボールをテレビで見た覚えのあるバレーボール日本代表のレシーブを真似て先生の方へ弾く。


「ロ!」


「せんせいのまけ!」「ましろくんすごかった!」「かっこよかった!」


「……え?」

(あれってバレーボール女子日本代表のリベロの動き?真似したの?それにしても上手すぎじゃない?…天才ってことかしら…)


「せんせいどうしたの?」


「い、いや。大丈夫よ?さ、あと何回かしたらお昼ごはんを食べて、お昼寝の時間ね?」

「「「「はーい!」」」」


その後、何度か球遊びを行った後、お昼ごはんを食べてお昼寝の時間になる。


「『かんてい』!」


──────────────────────

森 圭介  3歳

スキル

『子供2』『勉強の才能1』『怠惰の才能2』

『体操の才能1』『継続の才能1』

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(まえまであんなにボールあそびが、うまくなかったのにうまくなったのは、『きゅうぎのさいのう』のおかげなはず!だから)


「『もほう』!」


【どのスキルを模倣しますか?】


「つよいのかんじが入ってるやつ!」


【スキルが選択されました。スキル『勉強べんきょうの才能』を模倣します。…模倣しました】


「おおー!もっといっぱいもほうできるかな!」「ましろくんうるさい…」「ぼくもねむいからしずかにして…」

「真白くん、寝ましょうね?」


「あ、はーい」

(せんせいに言われちゃった…。『かんてい』をしずかにつかえたらいいのに…)


──────────────────────

西山 雫  23歳

スキル

『大人1』『保育6』『口論の才能3』『音楽5』

『統率4』『武術6』『喧嘩5』『運転4』

『言語力5』『数学7』『精神的疲労耐性5』

『物理的苦痛耐性6』

──────────────────────


(あれ?つかえちゃった?しゃべってないのにつかえた?…かんがえてもつかえるのか!なら『もほう』!)

【どのスキルを模倣しますか?】


(『さいのう』のやつ!)

【スキルが選択されました。スキル『口論こうろんの才能』を模倣します。…模倣しました】


(やった!『もほう』もつかえた!ならあとふたりねてるこも『かんてい』して『もほう』しよう!)

【どのスキルを模倣しますか?】


【スキルが選択されました。スキル『研究けんきゅうの才能』、『忍耐にんたいの才能』を模倣します。…模倣しました】


(やった!これでスキルいっぱいだね!でもボクもねむくなってきたや…)


そして真白は眠りに就いた。自分の手に入れた力を自覚せずまま…。






──────────────────────

雪城 真白ましろ  3歳

スキル

『子供2』『鑑定3』『模倣もほう1』『真似まねの才能2』

『早熟5』『球技の才能4』『勉強の才能2』

『口論の才能1』『研究の才能1』『忍耐の才能2』

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