第3話 鑑定

風呂から上がり、夕食を食べた真白は眠くなっていた。


「お、真白はおやすみの時間かな?」

「お母さん達も少し後で向かうから先に行って眠っておいてね?」

「はーい」


真白は寝室へと向かい、眠りに就く前に自分を鑑定していないことに気付く。


「ふあぁ…、かんてい〜」


──────────────────────

雪城 真白ましろ  3歳

スキル

『子供2』『鑑定2』『模倣もほう1』『真似まねの才能1』『早熟5』

──────────────────────


「ボクのスキルとうさんたちよりすくないなぁ…。このかんじなんてよむんだろう?あした、ようちえんのせんせいにきいてみよう…」


そうして真白は眠りに就いた…。



そして翌朝、父親の真介が真白の用意を確認する。


「真白、帽子は被っているな?日傘も持ってるし、日焼け止めも塗ったな?」

「ぜんぶできてるよ!」


「良し!なら幼稚園に出発だ!」

「しゅっぱーつ!」


真介が車を出し、幼稚園へと向かう。外に小学生が歩いている。真白は手を伸ばし…。


「『かんてい』!」


──────────────────────

木津 花子 7歳

スキル

『子供4』『学生1』『菜園の才能1』

『手当ての才能2』『勉強の才能3』

『算数2』『国語2』

──────────────────────


「『かんてい』!」


──────────────────────

木津 太郎 6歳

スキル

『子供3』『学生1』『持久走の才能3』

『武術の才能1』『サバイバルの才能1』

『算数1』『国語1』

──────────────────────


「かんてい!かんてい!か〜んてい!」

「お?鑑定の歌か?父さんも一緒に歌っちゃおうかな!」


「「かんてい!かんてい!か〜んてい!」」


等と歌っている内に幼稚園へと到着する。


「それじゃあ気を付けて行ってくるんだぞ!」「はーい!」


「日差しの下に出るんじゃないぞ!」

「わかった!」


「お前は俺と母さんの子供だからな。いっぱい才能を持ってるはずだから磨いておいで」

「?さいのう?さいのうってなに?いっぱいあったほうがいいの?」


「そうだぞ~?才能はあればあるだけ良い!

って言っても分からないか。良し!楽しんでこい!」

「うん!」


真介は車を出し会社へと向かい、真白は日傘をさしながら幼稚園へ歩く。


「おはようございます!」


「真白くん、おはよう。今日も元気かな?」

「うん!」


「良いね!それじゃあ中に入ろうか」

「はい!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る