第3話 トンネル内で行き違い

駅前商店のご主人と別れて、再び列車に乗って次の駅へと向かう。


列車はその後山の中へと進み、トンネルが続く風景に変わる。

トンネルから出たなと思っても、すぐ次のトンネルに入るので、この区間の車窓はほぼ「真っ暗闇」となっている。


たびたび、トンネル内で対向列車との行き違いを行う為、列車は一旦停止。

停まる度に乗務員が「対向列車との行き違いを行います。発車までしばらくお待ちください。」とアナウンス。


駅で行き違いをしてもいいのでは?と思ったが、この先の駅が一面一線の単式ホーム構造で列車の交換が出来ない為、このトンネル内で行わないとダメらしい。


また、山の中で標高も高いので、気圧の影響により耳が「キーン」鳴り、お菓子の袋も僅かではあるが膨らむ。


そして、列車はようやく長いトンネルを抜けて次の駅(単式ホーム構造)に停まる。

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