9. 『金色のガッシュ!! 2』4巻
名作少年漫画の理想的続編です。最速で単話を追いかけつつ、単行本でまとめて振り返る贅沢。
◆『金色のガッシュ!! 2』(4)雷句誠
「とびきりヤベエ奴」復活! よくもまぁこんなに成長して……なブラゴ、素手でジリオンを瞬殺! と思いきや、そこまで甘くはなかったようで。
どう考えても重傷のシェリー「痛いけど動ける」じゃあないんだよ(汗)。
フィジカルもメンタルも強すぎるでしょ(大汗)。
敵の攻撃ノールックでムーンサルト回避とかどうなってるの(滝汗)。
不気味で不可解な敵を相手に、ガッシュ&
危機を乗り越えたシェリーの子供たちの成長がめざましい。クソ旦那も妻を心配する気持ちはあったようで最低限安心しましたが、おしおきは必要ですよね! ブラゴ、グッジョブ! 「助けてあげない」はいい塩梅。
続いて訪れる先はナゾナゾ博士。ビッグ・ボインのくだり必要か?(必要)
ナゾナゾ博士とブルーのやり取りは、コミカルな中に物悲しさが漂います。若くして達観せざるを得なかったブルーの境遇と、かつて幼い孫を亡くした博士の過去を思うといたたまれません。
ガッシュ&清麿VSブルー&ボビーは白熱の戦い。ガッシュ組の息の合い方が、本当に格好いいやらエモいやら……。身を挺してブルーを守ったり、心中を思いやるボビーの優しさも好きです。
ローリング・ウィッチは……笑うでしょうよ……(笑)。直後に現れたヘムの圧倒的ヴィラン感との対比がエグいです。
ヘムの容赦ない問い詰めにより、改めて己の立場を思い知らされるブルー。感情を押し殺した表情がどこまでも哀しい。
レッド・バタフライの驚異的戦闘力、そしてブルーの涙。博士を救いたいブルーと、ブルーを救いたいガッシュたち。互いの気持ちが入り乱れる混戦に終止符を打つ救世主の名は……コーラルQ!? というところで次巻へ続く。
巻末おまけは恒例のガッシュカフェ。ジリオンの気のいい兄貴感と、ブルーの純朴さにほのぼの。敵という立場さえなければ……と毎回しみじみ思います。
他に本巻で目に留まった描写は、ブルーの代わりに死んでくれないかと、ガッシュが屈託なくボビーに問う場面です。
勿論、敵の思惑を量る意図もあったはず。一方で、時に非情で冷徹な決断を求められるであろう、ガッシュの王としての姿を垣間見た思いがします。清麿の反応に込められた複雑な感情に、思いを馳せずにはいられません。
ひたむきに突き進んできた少年時代=前作とは違った味わいが、今作に深みをもたらしていると、事あるごとに感じさせられます。
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