03 きっと違う
「ーというわけ、ホントありえなくない!?」
「あー…そうじゃない?」
今、私達はカフェでお茶をしている。遊び、と言われたが昼食べてから行こうとなったのだ。さっきからなんだか一方通行で愚痴を聞かされ、なんのためにと思ってしまっている。
「それで、今日はこの後どうすんの?」
しらをきらして聞いてみる。まだ遊びとしか聞いてないからだ。
「え?あー…ディ○ニー?」
「おいばかやめろ苦手なんだよテーマパーク」
「え!?そうなの?楽しいし飽きないじゃん」
実は私は、あまり人混みだとか煩いところは好きじゃない。むしろこういった静かな店内や場所を好む。音に敏感になってしまったから。
「えー、じゃあさじゃあさ!プール…とか」
「却下」
「うっ…え、えーとぉ、」
言いかけたとき、どうせ似たような場所を出すと思いこっちから提案した。恐らく私達は真逆なのだろうと。
「私はそんな馬鹿煩いところじゃなくって、もっとこう…閑静な?静かな場所がいいのよ。だからなるべく人のいない自然豊かなところでも、いいかなって…」
目の前の悠ちゃんはすごい驚いた顔をしている。自分でいうのもだけど清楚でクールなのにそこまで?と私もその表情に驚いた
「意外…一人ではっちゃけてそうだった」
ついその言葉に私は飲みかけていたお茶でむせてしまった。
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