第3話 似合う羽の色
やっとこの日が来た、紫亜先輩とのお買い物の日。
紫亜先輩は変わらず紳士服でお美しい。。
『この駅の地下は本当に迷路のようだね、大丈夫?』
「大丈夫ですよ!」
『そっか、でも離れないようにね?』
出口らしき方へと紫亜先輩は顔を向けた、そして私の手を取り進んで行ってくれた。
(お、おぉ、、イケメン女子に手を繋がれるというのはこうなのか…どうりで学校のみんな心を打ち抜かれるわけだ)
なんて考えているうちに少し開けた広場へときた、そこからも紫亜先輩は手を繋ぎながら案内してくれた。
隣に並んでも人混みの中でも手を離さずにいてくれた。
『ここだよー私が好き服屋さん。服もかっこいいし高級感あるのにお値段が優しいんだ!ここなら似合う服見つかると思うよ』
店内はクラシック音楽が流れており、マネキンやかけられている洋服はどれも可愛らしくそしてかっこいい。
「色なども自由なんですか?」
『うん、自由だよ好きな色でいいんだ。私は紫が好きだから紫が多いかな。服はどんなのがいいの?ガチガチのスーツ感?それともふわふわした感じの?』
「私はレースが少し入った服が良いですね。色……何色が好きなのかな……」
『試着してみる?それで気に入った服を選べばいいよ。一緒に探してあげる』
私が選んだものと紫亜先輩が選んでくれた服を何点か試着してみた。
『うーん、、なんか肩がデカく見えちゃうねぇその服だと』
「それはちょっと嫌ですね」
「ズボンの裾が…おってしまったらレースが隠れちゃう」
『ならこれは?』
『姫感が増してしまったね…』
(ふわふわ〜)
『裾を折っても大丈夫で、レースもあり、骨格が目立つものではない服…ん?これはどお?』
最後に紫亜先輩が渡してきてくれた服をきてみた。
すこしベージュのシャツで、手首には邪魔にならない可愛いふわふわしたレース。
ベストにはお花の刺繍が刻まれており、ズボンの裾は広がってなく長くないため歩くのに邪魔にならない。
『おおー!可愛いしかっこいいよ!』
「おおー良いかもこれ…」
『似合ってる!うわぁ…お人形さん見たいで可愛いよ』
そう言ってくれた先輩は笑顔で少女のような顔をしていた。
後日学校にて
「とても似合ってますよ」
「ありがとう小白さん!」
『私チョイスだから、燈火ちゃんの好みじゃないかもしれない…』
「好きな物が増えたので大丈夫ですよ!紫亜先輩!ありがとうございます!」
ドレスコード・ボーイズ 黒蛾骸彦 @Kurogakarahiko0326
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ドレスコード・ボーイズの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます