第19話
探索者生活930日目
僕が助けた探索者が100人を超えたので、賞状と所得税の減額になった。
後、高級マッサージチェアをもらった。
レベル20
攻撃110(+15)
防御103(+15)
器用101(+15)
敏捷131(+35)
魔法43(+10)
スキル 逃亡攻撃(敏捷,攻撃補正)生き残り(全ステータス補正)
卑怯者(敏捷補正)逃げ腰(敏捷補正)愚鈍(防御補正)愚直(器用補正)
愛されるもの(幸運補正)単独行動(直感補正)先制攻撃(気配補正)
亀の歩み(全ステータス補正)
魔法 装備強化 敏捷魔法
亀の歩み。僕みたいに石橋を叩いて渡る探索者がもらえるスキルだ。
魔法が上がるのでありがたい。
そして、敏捷魔法一時的に魔力を消費して敏捷が上がる。
数値は使った魔力と本人の資質に依存する。
僕がよく、魔物に対して全力疾走したから得られたのかもしれない。
ちなみに今の日給は2万5千円
1日の稼働時間が減ったのと、そもそもお金になる魔物に遭遇する確率が減ったからだ。
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探索者生活960日目
11階層に黒熊刃が現れた。
15階層に現れる魔物なんで、全力で逃げた。敏捷と体力には自信があるのだ。
逃げた先で、魔猪3匹に見つかったが。
魔力回復薬を飲んで、なんとか3体を退けた。
黒熊刃がいたことを報告して、帰った。
不幸が重なったけど、魔力回復薬を持っていたこと、黒熊刃が執拗に追ってこなかったことは、不幸中の幸いだった。
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探索者生活980日目
ラーメンが食べたくなったので、ラーメンを食べた。
学校が休みだったのか、蜜柑ちゃんもついてきた。
「姉さんは病院食なのに、兄さんのはラーメンですか。」
「いや、美玖ちゃんもラーメンくらい食べてるよ。味は薄いかもしれないけど。」
「ふーん。ところで兄さんの年収はいくらくらいですか?」
「うーん。500万くらいかな。すごいでしょ。」
「それは、すごいんですか?」
「僕の年齢だと平均より上かな。」
「へー。じゃあ、高いラーメンを食べたいです。」
「高いラーメン?そんなのあるの?」
「一杯一万円くらいのラーメン屋ならあります。」
「そんなのあるんだ〜。」
「後、車臭いんでどうにかしてください。」
「ああ。消臭剤買わなきゃね。蜜柑ちゃんも買いたいものとかある?奢るよ。」
「下着が欲しいです。サイズが小さくなったので。」
「へー。もしかして蜜柑ちゃんって好きな子とかいるの?」
「いません。でも無茶苦茶モテます。選び放題です。」
「すごいなー。じゃあ、友達も多いの?」
「友達は一人しかいません。最近学校を休みがちですけど。」
「そうなんだ。まあ、美玖ちゃんも僕もあまり友達は多くなかったからアドバイスはできないけど。」
「別に必要ないです。どうせ他人になりますから。」
「そう?部活とかはしてるの?」
「家庭科部に入ってます。食べることが好きなので。」
「じゃあ、家庭科部に知り合い多いの?」
「いや、家庭科部は人気がないので私と友達だけです。」
「そうなんだ。人気のある部活って何?」
「探索部です。」
なるほど、男女問わず。アイドルの探索者を協会が増やしている影響はこういうふうに広がっているのか。
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