第18話

探索者生活生活820日目


あの高校生の集団がわかった。

なんでも、今年から探索者高等学校なるものができたらしい。


「国はエネルギー問題をどうにかしたいのよ。」


「でも、まだ15歳なんでしょ。危ないよ。」


「だから、学生は孤児だけなんでしょ。前例が欲しいのよ。」


「死ぬかもしれないんだよ。」


「1階層までしか行かないみたいだし、それに強い教官っていうのもいるらしいから。孤児たちからしたらチャンスなんでしょ。」


「それは、、、そうだね。」


もし、僕が孤児たちの立場なら絶対に参加する。

ちょっと考えて、僕が考えてもしょうがないことだと思ったのでアニメ見た。


ーーーーーーーーーー

探索者生活850日目


宝箱が出た。前回と同じ耳飾りだ。これで両耳につけて敏捷+10だ。

ベンチプレスで140キロを持ち上げることができた。

気づけば、僕も全身に筋肉がついている。

まあ、これだけあれば、新品買った時の装備の持ち運びは余裕だろ。


ーーーーーーーーーー

探索者生活880日目


ようやく11階層に下がる時が来た。

刀の扱いが上手くなったのか、安全度が95と判断された。

プロテクターを新調したのと美玖ちゃんが魔力回復薬(ダンジョンでドロップする)を持たせてくれたのが良かったのだろう。


11階層に現れる魔物は、今までと違って、ゴブリン、魔狼、オーク、オーガ、魔猪、魔鹿がランダムで群れになって現れる。

魔猪はでかい。軽トラぐらいのサイズ。魔石は3000円。稀にキロ3000円のお肉をドロップ。

魔鹿。魔法を使う魔物で、大きさは普通の鹿だ。逃げ足が速いので僕にとってはあんまり関係ない。

ちなみに魔石は2000円、キロ1500円のお肉をまれにドロップする。


「魔猪だ。」


大きいからすぐにわかった。刀を背中から引き抜いて背後から近づいて、お腹を縦に深く切る。


「ブモォ!!」


暴れ出したので、その前に距離を取って、すぐに魔猪は死んだ。

お肉はドロップしなかったけど、野球ボールくらいの魔石を手に入れた。


ーーーーーーーーーー

探索者生活910日目


子供がいつ産まれてもいいように、病院の VIP室で美玖ちゃんは入院することになった。


「大袈裟ね。」


「そう?でも安心できるよ。」


「裕也は、探索順調?」


「うん、今、11階層なんだけど。危ない瞬間ってほとんどないよ。」


「本当に?」


「本当だよ、怪我して帰ってきたことないでしょ?」


「確かに、裕也が怪我してるところ見たことないわね。」


「僕は、探索しない探索者だからね。」


「明日もくるの?」


「うん、毎日くるよ。朝と夜になっちゃうけど。」


「そう、ありがと。」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る