第7話

探索者生活220日目


3階層。

僕のステータスなら余裕はあるはずだけど、魔狼の群れはいまだに怖い。

と思ってたけど、そうでもなかった。普通に倒せた。

槍の扱いに慣れたことと、投げナイフを覚えたことが大きい。

レベルは上がらないけど、やっぱり距離のある攻撃って無茶苦茶有効だよね。

『ケンちゃんねる』でも言ってたし。


この日の稼ぎは5000円だったけど。まだまだ、稼げる余裕はあった。


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探索者生活230日


3階層の探索にも慣れて、稼ぎが7000円になった。

この階層は、一回に会う魔物数は多いけれど、あんまり会わない。

魔狼の群れの戦いに体が慣れるまで、とにかく戦い続ける。

このままなら、すぐに4階層に行けそうだ。


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探索者生活240日目


ボウガンを買った。

これがあれば、先制攻撃に使える。

4層に行くのであれば、この武器は必要だろう。

高いし、教会から許可を得るには実績が必要だから後回しにしてたけれど。


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探索者生活250日目


ボウガンの練習も終わったし。

諸々の手続きも終わったので、4階層に行ってみることにした。

4階層の魔物はゴブリンと魔狼と大して、3階層とあまり変わらないけど、魔物の出現頻度が高くなる。



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探索者生活260日目


魔狼の群れ6匹現れた。

ボウガンの先制攻撃で2匹を倒し、投げナイフで相手の速度を落とさせながら、槍で攻撃して逃げる。ヒットアンドアウェイだ。

それでも魔狼の方が早いので、すぐ追いつかれる。

しかし、逃げながらの戦いは慣れたもので、ナイフで牽制しながら槍でトドメを刺す。

戦闘は10分ほどで終わった。


「僕も成長したな〜。」


戦闘中に捨てたボウガンと矢、ナイフと魔石を拾いながら、自分の成長を噛み締める。


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探索者生活270日目


「山田さん、俺冒険者やめようと思うんです。」


「えっ?なんで?」


「才能ないし、それに危険だし、将来性ないなって、、、この前死にそうになってようやく気づいたんですよ、、、。」


「そっか〜。寂しくなるね〜。」


「山田さんはやめないんですか?俺より才能ないのに。」


「まあね。なんとか続けられそうだし。気楽で好きだしね。」


「そうですか、、、。それじゃあ、俺の武器と防具よかったら使ってください。」


「本当に!?ありがとう!!」


僕と同時期に探索免許を取得した同期かどんどんやめていく。

同じ、探索塾に通った中なので割と交流はあった。

それにしても、武器と防具をタダでもらえるなんてラッキーだ。

ステータス


レベル10


攻撃50(+5)

防御38

器用37

敏捷51(+5)

魔法13


スキル 逃亡攻撃(敏捷,攻撃補正)

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