⚅⚄⚂話 不意打ち!(ク)

 ウーロリッカの不意打ち提案をまとめる。

 羽が生えている魔物は〈飛行〉の特性があり回避率が上がる。

 今は着地状態である敵へ攻撃するの勝率が高い。


リョークダイチ「でも距離はある。近づけば相手もわかるし、そうなったら有利だとしても通常通りの戦闘になるぞ」

ウーロ「前衛2人は投擲とうてきを使うんだよ。そしてワタシもプリーストの魔法を使う」


 このシールドローカルは落ちている石も武器に出来る。そして投げて当てて、威力は低いが相手にダメージを与える事も可能だ。

 更にここでついに魔法も使う事になる。


ムギマユミ「でも、リョークは暗視が無いから相手が見えないよ?」

ウーロ「しまった……忘れてた」

リョーク「そんなこともあろうかと、ランタンを買っておいたんだ!」


 ランタンは片手に持つ松明と違い腰にかけて光源を作る事が出来る。

 つまり相手にバレるがしっかり戦闘には参加出来る。

ウーロ「さっすがお兄ちゃん!」

リョーク「面白え、これでこそTRPGっぽくなってきた! よし、その戦略でいくぞ!」

ムギ「うん、頑張ろう!」



⚀……⚅



 まずは不意打ちに入る。

 リョークが光源をつけて諸塀から出てる。

 それを合図に隠れていた2人が出て拾った石と魔法で正体不明の敵へ攻撃を仕掛ける。


⚂⚂

⚂⚄

⚅⚅


ウーロ「うおお! ワタシ自動成功!」

ムギ「おおお!」(拍手)


 リョークは石を外したが、ムギは命中。ウーロの魔法は自動成功。それぞれ羽魔物にダメージ。


⚅⚄⚀⚂

⚄⚄⚂⚂


ムギ「う、うそ!?」

ウーロ「2人共クリティカルしてる!」


 まじかよ……

 ダメージ計算……命が3/4は削られた!


ムギ「そ、それって生きてるの?」

ウーロ「大丈夫、俺は右足だけ生きてるぞ! 的な?」

リョーク「それは死んでる。でもこれで楽勝かもな!」


 ここから正式な戦闘を開始。

 先後判定!


⚅⚅

⚂⚄


ムギ「リョーク君自動成功だよ!」

リョーク「俺すげぇえ!」


 まずはムギが攻撃。

 ムギは格闘家のスキルによって命中率は下がるが驚異の三連続攻撃が出来る。


ムギ「ゴブリンに攻撃!」


⚀⚁

⚄⚂

⚃⚅


ムギ「1個ミスっちゃった……」

リョーク「でも出目はめっちゃ良いぞ!」


 ダメージ判定!


⚅⚃⚄⚄⚃⚅⚅⚁


ムギ「え? え? え?」

ウーロ「やば!? 回り過ぎでしょ!」


 あ、パンチ一発でゴブリンは死んだ。


ムギ「や、やったー!」

リョーク「粉々だ!」

ウーロ「ワタシ達もムギ様に逆らったらこうなるかもしれない……」

ムギ「ちょっと止めてよ! 私凶悪なキャラクターみたいにしないで!」


 それじゃあ、敵のターン。

 まずはゴブリンの攻撃。



 ウーロに向かおうとするがリョークが阻止する。リョークの鉄壁。


⚂⚃


 ダメージを受けたけどまだいける。

 次は羽魔物の行動。

 飛行状態に魔法を使う。


ウーロ「魔法使うんか……」

ムギ「ヒィィ!」



 またウーロを狙ってきたぞ。

 すまないが鉄壁は1ターンに一回しか使えないからリョークはもうウーロをカバー出来ない。


ウーロ「くぅ~なんでワタシばっかり……」


 回避判定。


⚄⚄


 出目良いけど回避出来ず魔法攻撃。


⚄⚅⚅⚃⚄⚄⚃⚁


3人「え……」

リョーク「……ウーロのHPはいくつ?」

ウーロ「17」

ムギ「えーっと……ダメージは?」

リョーク「18」

ムギ「それじゃあ……マイナス……1?」


〈ウーロは倒れた〉

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