⚅話 キャラシート作るぞ!(筆)

 バーキンで朝食を取ったダイチ達はさらなる猛暑の中帰宅。

 とりあえずマユミの自室へいき暑さで溶けたリッカが元に戻るまでの間、ルールブックに付録されたキャラシートの原本をプリンターで印刷する。

 印刷を終えてダイチが戻ってきた所で、リッカも元の人形の姿に戻ってキンキンの麦茶を飲んでいた。


「よし、準備は整った! それじゃあ待ちに待ったキャラクターシートを作るぞ!」

「「おー!」」


 幼馴染2人もやる気で皆でキャラクターを考えていく。ダイチまず2人聞く。


「マユミにリッカ、2人から好きなキャラクター作っていいぞ!」

「え? 私達から?」


 マユミの質問にダイチは笑顔で頷く。


「ああ、言い出しっぺだし、俺がKPをしようと思ってる。勿論、ルールブックに付録してたシナリオが3人用だから人数的に俺もキャラクターを作って出そうと思ってる。けど、2人がメインのPLだからな!」

「えーっと……」

「俺はせっかく付き合ってくれたんだから、マユミとリッカに楽しんでほしい。だから先に決めてくれ!」


 っと先を譲られる女子2人。


「……って言われても」


 本を読み込んでいたマユミは困ったような反応していた時、


「じゃあワタシ、プリーストやるー」


 リッカがすぐさま声を上げた。

 マユミは驚きつつ本を見直す。


「プリーストって……えーっと」

「回復役をするのか? リッカにしては珍しいな」


 ダイチが聞くとリッカは頷く。


「サボってても良さそうな職業だからね。種族はビジュアル的にエルフにする」

「サボる気満々かよ。でもエルフは知性と精神力が高いからプリーストと相性はいいな」

「ついでに《暗視》があるから暗い所でも大丈夫、ついでに氷にも強いよ! 後、学者も取っておくから魔物知識も皆の代わりにしてあげる」


 すぐにいろいろ決まったリッカ。

 そして次はマユミになる。


「よし、じゃあマユミは何にするんだ?」

「うう……どうしよう」


 パラパラめくりながら唸るマユミに、リッカが隣に座る。


「そんなに焦らなくても大丈夫だよマユちん。見た目で決めちゃえば?」

「見た目?」

「そう、例えば本に書かれてるサンプルキャラクターの絵をみて決めても良いと思うよ。格好いいとか可愛いとか」

「そ、それでいいの?」


 マユミがそう聞くと、ダイチとリッカは好きなのにしなと優しく頷いた。

 しばらくして「じゃあ」と彼女指差す。


「この、サンプルキャラクターって書いてあるドワーフの女の子にしようかな」

「おお! ドワーフグラップラーか! マユミにしては意外だな! ドワーフは背が低いけど力が強くて炎に耐性があるんだ! しかも暗視を持ってるムキムキマッチョなんだぜ!」

「ムキムキは嫌! ほ、ほら! サンプルのこの子三頭身で可愛いかったから! この子みたいなビジュアルで考えて!」

「いいねマユちん! 合法ロリで最高! フヒヒヒヒ」

「ご、合法ろり?」


 えへえへと笑うリッカにちょっと引くマユミ。そしてなんやかんやグラップラーと相性の良い斥候の技術を取りマユミのキャラクターも完成した。


「最後に俺か。とりあえず前衛はもう一人ほしいと思うから、俺は剣と盾を持つファイターにするぜ! 一応斥候も取っておく」

「種族は何にするのダイちん?」

「うーん……ロボットとか獣人とかあって面白そうだけど、とりあえず普通の人間するよ。出た目のダイスを一回だけ変える能力がカッコ良さそうだからな!」


 という事で、3人はそれぞれキャラクターを決めてステータスをダイスで決めていろいろ割り振り、名前を決めて印刷したキャラシートに書き込んで完成させた。



◯リョーク(PL:ダイチ)

 男性/人間/ファイター・斥候


◯ムギ(PL:マユミ)

 女性/ドワーフ/グラップラー・斥候


◯ウーロ(PL:リッカ)

 女性/エルフ/プリースト・学者



〈新たな冒険者達が誕生した〉

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