第18話
俺たちはそのあと生徒会室から出て家に帰った。
※
テストが終わった次の週、紙の個票とテスト返しがされた。
「テスト……」
秀太は、そのテストの結果を見て、かなりショックを受けていたようだ。
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国語 84点 数学 96 理科97 社会89 魔法 95 魔工98
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普通の人から見ればとんでもなく高い点なのかもしれないが、魔特としては、全て90点を超えないのは、痛いかもしれない。
「秀太頑張ったのにね」
「そういうしよりは、どうなんだよ」
それを聴くのは、秀太の心臓的に良く無いとは思ったが、本人が言ったなら仕方がない。
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国語 99点 数学 98 理科100 社会93 魔法 91 魔工 97
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自分で聞いておきながら、ショックを受けている秀太を見て、かおりは笑う。
「秀太私のも、見る?」
あえて、煽るような言い方をする、かおりは少し悪魔のように見えた。
「別にいいやかおりのは、それよりも、そっちの方が見たくない?」
秀太に軽く流されてかおりは、『ガーン』とでも言った表情をしてたが、秀太のその提案を受けて立ち直る。
「私も見たいかな」
そこにしよりも便乗してくる。
「だってよ。英治。テストの結果見せて」
「本当に良いのか?」
俺がそう聴くと、「見せられないような点数だったのか?」と煽られる。
そう言われて多少なりとムカついたのか、俺は個票を見せた。
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国語 95点 数学 100 理科 100 社会 100 魔法 100 魔工 100
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どうしても、国語の点数が目立つが、それ以外の点数が高いため、誤魔化すことができるだろう。
「ば、化け物」
「誰が化け物だ!」
秀太がそう言うので、つい速攻で突っ込んでしまった。
「え、英治。あんた何か使った?ズルでも使ったの?」
「使ってねぇし!」
こちらも、言われもない事だったし、速攻で突っ込んでしまった。
「じゃあなんでこんな点に……」
秀太は俺に聞いてくる。
「完全記憶?なんと言うか、一度覚えようと思って見たものは、全部覚えることが出来るらしい。だからAと聞かれてBと答えるような問題だったり、今までの知識の応用なんかは、簡単に出来るんだよな」
「やっぱ……化k」
「秀太、言うなよ?」
俺はそう言って、秀太を黙らせた。
※
「なんか、来る」
俺がそう感じたのは、ある事件が起こるのと同時だった。
※
授業が終わると、生徒会は再び生徒会室に呼び出される。
「みんな揃ったわね。取り敢えず始めます。長友先生」
長友先生はセキュリティなどの管理を中心にやる先生であるらしく、ここ最近は、出会うことが多い気がする。
「早速本題に入ろうか、まず、今日の昼ごろ、セントチュアリーに向けての攻撃があった。物理的にではなく、情報に対して。今回は、奪われてしまったものが1つだけある。それは、生徒のテスト結果だ」
かなり衝撃的な告白をされた気がする。テストの結果が盗まれた?
「この場の全員が知っての通り、テストの結果は悪用されると、とんでも無いことになる。特に点が高い人らは、犯罪者たちの格好の的になる」
セントチュアリーの生徒は、魔工に特化したものや、魔法に特化したものなどがいる。その為、禁じ手に染めて非合法に手に入れようとする輩もいる。
そう言う奴らにバレると、優先的に狙われる原因らしい。
奴らからしてみれば、性能がいいものの方が断然いいに決まっているからだろう。 俺たちはそのあと生徒会室から出て家に帰った。
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テストが終わった次の週、紙の個票とテスト返しがされた。
「テスト……」
秀太は、そのテストの結果を見て、かなりショックを受けていたようだ。
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国語 84点 数学 96 理科97 社会89 魔法 95 魔工98
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普通の人から見ればとんでもなく高い点なのかもしれないが、魔特としては、全て90点を超えないのは、痛いかもしれない。
「秀太頑張ったのにね」
「そういうしよりは、どうなんだよ」
それを聴くのは、秀太の心臓的に良く無いとは思ったが、本人が言ったなら仕方がない。
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国語 99点 数学 98 理科100 社会93 魔法 91 魔工 97
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自分で聞いておきながら、ショックを受けている秀太を見て、かおりは笑う。
「秀太私のも、見る?」
あえて、煽るような言い方をする、かおりは少し悪魔のように見えた。
「別にいいやかおりのは、それよりも、そっちの方が見たくない?」
秀太に軽く流されてかおりは、『ガーン』とでも言った表情をしてたが、秀太のその提案を受けて立ち直る。
「私も見たいかな」
そこにしよりも便乗してくる。
「だってよ。英治。テストの結果見せて」
「本当に良いのか?」
俺がそう聴くと、「見せられないような点数だったのか?」と煽られる。
そう言われて多少なりとムカついたのか、俺は個票を見せた。
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国語 95点 数学 100 理科 100 社会 100 魔法 100 魔工 100
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どうしても、国語の点数が目立つが、それ以外の点数が高いため、誤魔化すことができるだろう。
「ば、化け物」
「誰が化け物だ!」
秀太がそう言うので、つい速攻で突っ込んでしまった。
「え、英治。あんた何か使った?ズルでも使ったの?」
「使ってねぇし!」
こちらも、言われもない事だったし、速攻で突っ込んでしまった。
「じゃあなんでこんな点に……」
秀太は俺に聞いてくる。
「完全記憶?なんと言うか、一度覚えようと思って見たものは、全部覚えることが出来るらしい。だからAと聞かれてBと答えるような問題だったり、今までの知識の応用なんかは、簡単に出来るんだよな」
「やっぱ……化k」
「秀太、言うなよ?」
俺はそう言って、秀太を黙らせた。
※
「なんか、来る」
俺がそう感じたのは、ある事件が起こるのと同時だった。
※
授業が終わると、生徒会は再び生徒会室に呼び出される。
「みんな揃ったわね。取り敢えず始めます。長友先生」
長友先生はセキュリティなどの管理を中心にやる先生であるらしく、ここ最近は、出会うことが多い気がする。
「早速本題に入ろうか、まず、今日の昼ごろ、セントチュアリーに向けての攻撃があった。物理的にではなく、情報に対して。今回は、奪われてしまったものが1つだけある。それは、生徒のテスト結果だ」
かなり衝撃的な告白をされた気がする。テストの結果が盗まれた?
「この場の全員が知っての通り、テストの結果は悪用されると、とんでも無いことになる。特に点が高い人らは、犯罪者たちの格好の的になる」
セントチュアリーの生徒は、魔工に特化したものや、魔法に特化したものなどがいる。その為、禁じ手に染めて非合法に手に入れようとする輩もいる。
そう言う奴らにバレると、優先的に狙われる原因らしい。
奴らからしてみれば、性能がいいものの方が断然いいに決まっているからだろう。
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