第八話 オカルト研究会って?
(秀世 視点)
三里亜「秀世ってば、最近は落ち着いた~?」
とある放課後、三人娘の打ち合わせ。
「ええ、三里亜さん。結婚生活のリズムはだいぶ掴めましたわ」
三里亜「そしたらさ~そろそろ中等部みたいに放課後の拠点を作らない?」
そう言って三里亜さんは笑う。中等部の時もそうだった。行動力お化けみたいなこの子は、やると決めたら何としても実現してしまう。
明美「いよいよ生徒会の掌握ねっ!三里亜っ」
明美さんがやけに嬉しそう…この子はこの子で三里亜さんが暴れていると自分のことのように楽しいらしい。
三里亜「…いや、それは面倒くない?日常業務とか…秀世が生徒会長やりたいなら掌握するけど」
「まっぴらごめんですわ!」
三里亜さん、生徒会の掌握なんかやろうと思えば簡単に出来ると思ってそうで怖い。
「…ではまた軽音同好会ですの?」
三里亜「…そろそろ新しいことをやりたいかなって」
「?」
三里亜「オカルト研究会!」
「「…は?」」
明美「…ねえ、三里亜、オカルト研究会って何をするの?」
三里亜「よくぞ聞いてくれたわっ!」
「なんでそんなに嬉しそうなんですの?」
ふん!とばかりに胸をはる三里亜さん。
悔しいけれどあたしたちの中では、この子の胸が一番立派。
三里亜「オカルト研究会の活動は大きくは2つよ!」
「「…」」
三里亜「まずは、
「…そんな不思議現象が簡単に転がっているとは思えないのだけれど…」
三里亜「ええ、そうね、秀世の言う通りかもね。だからもう一つ、日常活動で実績を積み上げる!」
明美「…具体的には」
「…具体的にはね」
そういうと三里亜さんは、勝ち気な美人顔をニッコリと近づけてきた。
三里亜「この学校の七不思議を全て解明する」
?「…面白そうね!」
…へっ?
三里亜「み…南ちゃん…ここ高等部よ!?」
南「あら、中等部の先生が高等部に入ってはいけないなんて話はないわ」
そこには恩師と言うには…はた迷惑な「南ちゃん」…超人気中等部音楽教師の
南「七不思議を解明するには夜間活動は不可欠!強力な顧問は必須よ!」
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