第七話 美容液…媚薬!?
旅行の初日、秋男おじさんご夫婦に秀世ちゃんを紹介して一泊、その後、秀世ちゃんの「天の岩戸」事件とか色々あったけど、俺たちと親父たち・秋男おじさんご夫婦は連れ立って磐梯山ゴールドラインを走破しながら東山温泉街を目指していた。
沙織『怖い…怖いよ~』
律子『だ…大丈夫!?沙織さん…』
親父のタンデムシートなんて怖いだけ~ってさんざんごねていたか~さんからは、インカムでず~っと泣き言が入ってくる。(走りなから無線で気軽に会話出来るって…良い時代)
先頭は、律子さんのCB750FOUR。その後ろに俺のCB400SBが秀世ちゃんとのタンデムで続く。
その後ろには親父の愛車BMWR1200R。秋男おじさんのCB750FOURが
律子さんの運転が上手い。後ろから見ていると本当にハッキリ分かる。
秋男『律子、次の信号左~』
律子『は~い』
秋男『信号変わりそうだからペースダウンよろ~』
律子『わ~かった~』
律子さんをぴったりカバーするように秋男おじさんから、的確な指示が次々に入ってくる。
三月『おめ~ら、やっぱ仲良いな~』
秋男『ウルせえ、お前が言うなお前が』
三月『いや…うちは…』
沙織『怖いよ~やっぱおろして~』
秋男『…』
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東山温泉街は、会津若松の奥座敷。
俺と秀世ちゃんは離れの部屋をいただき、そこに二泊しながら明日明後日は自由行動にして貰った。
ガードは相談役の周さんが一人だけ見繕ってくださるとのことで、かなり自由度の高い旅行になりそう。
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「…なんでお前らがここにいる!?」
と、思ったら…宿には予想だにしなかった先客が…
三里亜「あら…ご挨拶だね、お兄?」
明美「あ…わたしが今回のボディーガードですので」
拳秀「そしてわたしがドライバーだよ、彼女らの」
うわ~、それこそプライバシーのプの字も無くなっちゃったよ…とか思ったんだけど。
秀世「嬉しいですわ!…修学旅行みたい!」
三里亜「でしょ!?」
「…」
うん…秀世ちゃんと比べて…俺は心がねじ曲がっているのだろう…反省…
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「そう言えば、先ほどお兄さまから贈り物があったんです。美容に良いから、温泉から上がったら優さまに塗って貰いなさいって」
やっと二人きりになれた離れの部屋で。
秀世ちゃんは、ベビーオイルのような美容液を出してきた。
確かに温泉の後の保湿に良さそうなんだけど。
「うん、いいよ!まずは温泉だね。か~さんたちに合流するといいよ。男女別で家族風呂押さえたって言ってた」
秀世「すみません(涙)…わがままで」
超恥ずかしがりやの秀世ちゃんは、明るい家族風呂に俺と入るのがまだ耐えられないと。
う~ん、やることやってるのになあ。
「そう言えは、このオイル塗るときって」
秀世「もちろん明かりは消してくださいね」
にっこり笑う秀世ちゃん。
…トホホだよ。
この頃、風呂の長い親父が先に一人で入っていた男性側で押さえていた家族風呂に、場所を間違えた律子さんが入ったらしく、まあ一悶着あったみたいだけど、知~らない。
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全裸のうつ伏せで俺の指による、美容液の塗布を待つ秀世ちゃん。
秀世「やさしく塗ってくださいね…あんっ!」
「いつもやさしいでしょ?それより変な声出すな!!」
秀世「ゆ…指がやさしすぎて…あ!あ!そこ太ももの」
「太ももの?」
秀世「ゆ…優さま~!」
あまりにもぷるぷるとおしりが上下に震えるのが可愛くて、俺は太ももの付け根のぎりぎりのところを攻め続ける。
とうとう秀世ちゃんの足が左右に開き始めたので
「はい!上に上がるね!」
秀世「ゆ…ゆ…優さま~!あんまりです~、え…え…そこ横腹…あん!あん!だめ!だめ!あ…だ…ダメです~!」
さすが16歳、横腹やわきの下のくすぐったさは相当みたいで暴れる彼女を押さえつけて、そのまま指を胸の急所に。
秀世「あ…や…優さま~!あっあっ…いっ…いく、あ…あ…あっ!!」
「おっしまい!」
秀世「…」
「…」
秀世「い、い、い…いじわるです!優さま~」
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「さあ、前を向いて?」
秀世「…」
「…秀世ちゃん?」
秀世「だ、だめです…恥ずかしすぎます」
「暗闇だよ?」
秀世「目が慣れちゃって見えてますよね?」
「細かくは見えないって」
秀世「!!見えてますよね!絶対見えてますよね!!だめ、だめ、ああっ、何ですかこれ!何も見えません~」
「単なる目隠しだよ、大げさだな、これで大丈夫でしょ?」
秀世「大丈夫じゃないです。ああっ!強引です~」
俺は力ずくで前を向かせた秀世ちゃんの足を開き、体を滑り込ませる。
急所に行きたくなる気持ちを抑えて、俺は再び太ももの付け根に。
と思ったら
秀世「ゆ、ゆ、優さま~、へ、変です~、か…身体が熱…と、とれちゃいます~」
へ?
俺がちょっとだけ秀世ちゃんの膨れ上がった急所をはじくと
秀世「あ!ああ~~ん」
びくんびくんびくんと身体を震わせる秀世ちゃん。
「ま…まさか…いっちゃったの!?」
…義兄さん…ま、まさか、この美容液…媚薬なんじゃないの!?
秀世「あん!ゆ、優さま助けて…と、止まらないの~~あ~ん」
全身の痙攣が止まらない秀世ちゃん。
秀世「ゆ、優さま助けて…お願いっ!」
俺は助けた。
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秀世「…つっっっっっっくっくあああああっっっっっ…」
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(翌朝)
三月「優…お前…また…」
「うん…本当に反省はしているんだよ?」
でも…俺が悪いのか?本当にそうなのか!?
秋男「行動を伴わなきゃ…そんなの反省でも何でもないの!あれだけ三月の反面教師を目の当たりにして懲りないのかな」
三月「…相変わらず、つっこみうるさいわ!」
翌朝、いつものように超恥ずかしがりやモードで目覚めた秀世ちゃんに俺はまたまた蹴りだされてしまい、離れの部屋は「み、乱れて大声出しちゃった…恥ずかしくて死んじゃいます~」と泣く秀世ちゃんに、一人籠られてしまった。
今日も昨日に続き、か~さんと律子さんの決死の天の岩戸解放作戦が続いているのだった。
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