第一話 おかえりなさいませ
秀世「おかえりなさいませ、優さま」
「ただいま~、今日は暑かったね~」
秀世「お食事になさいます?そ…それともお風呂?そ…そ…それとも…わ…わ…」
「うん…無理にやんなくても良いと思うよ」
自分で言い出したくせに途中で真っ赤になっちゃってへたりこんでる…このかわいい生き物は何だ!?
秀世ちゃんは、基本的には大の恥ずかしがり屋。
華僑の惣領姫の名に恥じない箱入り娘。
なんでこんな子が、16歳なんて若い身空で俺の嫁をやっているのだろう。
あまりに不思議なんで、親父とかあさんのところに真剣に聞きにいったこともある。
…親父のバカ「うん、親戚中からお前に課せられているのは、『ミッション二年以内に子供的中』だ!」とか抜かしやがるから…思わず飛び出しちゃったんだけど…今考えると案外真理なのかもしれないな…華僑の有力一家には切実な。
…と、すると、俺も頑張んないと。
「じゃあ秀世ちゃん」
秀世「…へ?」
「まず秀世ちゃんを食べる」
秀世「…は?」
「ほら…いつまでもへたりこんでないで」
秀世「…や…ま…待って!それは!!」
俺はへたりこんでいる秀世ちゃんをお姫様抱っこに。
秀世「ひゃあ!ゆ…優さま!それは…ああ~っ!!」
余分なものが全く付いてないがごとくの秀世ちゃんの身体からは仄かな女の子の薫りが漂ってきて、俺の理性を狂わせる。
秀世「…ゆ…優さま…ほんと…待っ…あ!あ!ああっ!!」
「さあ…寝室で愛し合おうか」
秀世「や…待って待って…お願…あ~んっ!」
?「へ~寝室で愛し合おうってか?お兄のスケベ」
?「ケダモノなんですね優さま」
?「優くん、だいた~ん」
…へ?
秀世「ゆ…優さま…お願い…離して」
「ひ…秀世ちゃん…こ…これは…」
秀世「はあ…はあ…実は化学のレポートを一緒にやろうと言う話になってまして」
…なんで
三里亞「と言うことで秀世はこっちで拉致するわよ。悪く思わないでね~お兄?」
明美「学生の本分は勉強です。ご理解くださいませ」
南「あ!センズリこくなら自分の部屋でね?優くん」
「……」
…なんだ…なんなんだ!この生活…もう…こんな新婚生活…やってられんわ!!
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