第9話



  長く閉じこもっていた挙句、犬も歩けば?瓢箪から駒?のように、ピエロのお姉さんと遭遇して、めでたく童貞喪失。


 かと思っていた矢先に、今度はホモ雑誌の編集者?だという三人組にラブホに連れ込まれて怪しげな撮影と称して、まんまと4Pのネコ役をさせられてしまっている…


 成人するまでの18年間はまったく”イロゴト”に縁がなかったおれだが、本当はイロゴトの道の方面に才能だか適性だかが豊富なタイプなのだろうか?


 生まれた星座は「うお座」で、占いとかではわりと淫蕩でそれにマゾっ気があるらしい。セックス関係の本や雑誌を読むと、だいたい「女性の性感は男性のそれよりも断然強くて、オーガズムのエクスタシーも深くて、それは受け身のマゾ的な快楽故」というようなことをよく書いてある…気がする。


 それがまぎれもない事実であることを、”オンナ役のほうがはるかにキモチがイイ!”ということを、若者三人組にレイプのようなエッチなSMプレーの、犠牲者いけにえ役を強いられているうちに、おれは身をもって体験する羽目になってしまっている…


 見るからに”サディスト”っぽいグラサンの”三郎”が、おれのちょっとMっぽい性向を見抜いたかのごとくに、薄笑いを泛べつつ、ツボを心得た愛撫を積極的に仕掛けてくる…

 

 ギンギンになった若いペニスの、亀頭と雁首のあたりを、巧妙な指先が執拗にもてあそんでくる…


「あっ!アッ!…ああん💓」おれは、腰砕けになって、思わずはしたないような喘ぎ声を漏らさされてしまっていた。


 両側の二人は、乳房や乳首をイジクッテくる。

 「ピンピンしてるよ。ユキオちゃん」

 「ほんと感じやすいんだなあ。オンナの子みたいだね」

「フフフ」

三人に嗤われて、心の琴線がドキドキ震えて、体験したことのないめくるめくような興奮に包まれてしまっている…

  

<続く>



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