第7話
男四人連れで入ったラブホは、『ナルキッサス』という名前で、これは確か水仙の英語名で、ナルシストの語源になった伝説の元の、清楚な早春に咲く花と普通両義の言葉である…言わずもがなの常識か?
水鏡で自分の美貌に見とれてばかりいた青年が、水仙の花に
その伝説を踏まえているのか、部屋にはやたらに鏡がたくさんしつらえてある。
そういういたるところからカメラで写されているよう環境で、おれはだんだんうまくいいくるめられて、三人の男たちの前で一糸まとわぬ裸にされていってしまうのだった。
上半身を剥かれて、パシャ!と写真を撮られる。
「ちょっとずつ脱いでもらってね、恥じらっているナマの表情を活写するんだよ。そうするといいグラビアになるからね。協力してね」
パシャ!パシャ!続けざまにフラッシュが焚かれる。
…”美青年”役のおれはだんだんおかしな気分になってきて、微妙なところが”テント”を張っているような状態になってきてしまった。
「これも脱ごうか」
その突っ張っている股間をみんなの前でそろそろとさらけ出されていく…
<つづく>
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