3.脇役の非日常

「さぁ私の話を聞いてもらおう」


「話を聞いてもらうってどうゆうことですか」


「どうゆうことって、そりゃ部活のことだよ。えっと…何部でもいいか」


この先生適当なことあるよな。でもこうゆう適当なところが生徒から結構人気あるんだよな。ちなみに俺も結構好きかも


「どう?」 


「入りません」


「からの~」 


「入りません」


「と見せかけての〜」


「入りません」


しつこいなこの教師は。なんかちょっと漫才ぽくなって楽しくなっちゃってた


「そんなこと言っちゃっていいのかな〜?」


そう言ってスマホを出して録音した音を流しだした


『深呼吸、深呼吸。す〜は〜。高校最初の自己紹介で緊張しないように、まずメモを出してっと

僕の名前は影山総人と言います。好きなものは梅干し、嫌いなものは親子丼。好きな言葉は…「だ〜なんでそんなものの録音なんか持ってるんだ…誰も来ないトイレに入ってこっそり練習していたものを、なんで録音して…そもそも男子トイレにいたはずの俺をなんで録音できてるんですか」


「そこは聞かないお約束でしょ」


何だよ聞かないお約束って、恥ずかしい…恥ずかしい誰もトイレの扉なんてあのとき開けてなかったのにしかも録音なんて…この人世紀末の変態なのかも


「あの変、先生はこの録音はどうするつもりですか?」


「どうもしないよ。でもこれよりもっとやばい録音とか持ってるよ。君が中学の時のやつとかね」


「ッ…」


「じゃあまず仮入部ということで一つ部活活動をしてもらおうかメンバー増やしを兼ねてね」


「でも…」


「でもなんだい?また中学みたいなくっになってしまったのかな。クズにね」


ちょっと威圧感のある口調で言ったその言葉は全てが見透かされているような気がした


「じゃあ1つ目の部活をしてもらおうか。はいこれ引いて」


そう言ってトランプを出して引きやすいように手を前に出してきた


「これって?」


「引いたやつの裏に部活の雰囲気内容ができる書いてあるからどれでもいいから引いてみてよ」


んな適当な…無理やりやらされて挙句の果てにランダムで選べなんて…そもそもどんなことをやるかも全然、一切わからないのに


もうどうなってもいいや適当に引いてバックレれば

いいし。適当にそれでいいや。ん?これは…


「いじめ…?」 


「お、大当たり〜やっぱり運がいいね。君は今からイジメの仲裁、解決をしてもらいます」


「解決ってそんな知らない人のイジメの仲裁なんて知りませんよ。こればかりは俺がどうやっても今がありません」


「そのいじめられている人が千歳由衣と言ったら?」


「なっ…」


由衣がいじめられている?そんなこと…さっきまで一緒にゲームをして全然そんなことなかったぞ。

全然元気だったしいつもどうりだったし


「じゃ、そうゆうことで」


「ちょっと待って、待ってくださ~い」


だから教室出るの早すぎだろ。ゴキブリ先生

今言ったことが本当だとしたら…


後味の悪いガムのように、長期的に続く頭痛のように、まるで大きな池の真ん中で音楽を奏でているような感じだった










た、ただいまー


は〜疲れたー気持ちが重いよさっさと風呂はいろ

 

そう言ってドアを開けて風呂に入ろうとしたら


「あ、(え)」


そこには裸の西がいた


「ッは〜こうなるか〜」



「キャーーなんで入ってくるのよ。て言うかいつまでドア開けてこっち見てるのよ」


ドアを力強く閉めていった


危な指が挟まるところだった今日はつくづくいいことがない妹の裸を見たところで何も感じないし、ん?いや感じているのかも?


後ろを向いたら壁に立って誰かかっている東がいた


「見ちゃった」


「は〜本当についていないな…」






そのままベッドに横になったらすぐに眠れるような気がした。相当に疲れていたのだろうな…さっさといじめ…の…こと…を…スピ〜




何時だろうか時計も観ていなかった夜中に目を覚まして何か体に乗っているような感じがして目を開けてみると…

体に巻きついて俺の胸に顔をうづめている妹がいた


「せ、西どうしたんだ?」


「ねぇお兄ちゃん」


「どうした…?」


「ねぇねぇお兄ちゃん」


どんどん口調が強くなっている感じがしたなんかちょっと行動もそうだしいつもの西とは違うような


「、、いけない」


「どうした西どっか怪我でも…」




「裸をみられた。みられた。みられた。みられちゃったんだよ。もうちょっと成長したら見てほしかったとに。なんではぁはぁ、お兄ちゃんもう我慢できないよ。先にやってきたのはお兄ちゃんだからね。はぁはぁ。お兄ちゃんの匂いと汗が滲んでいるシャツ。もうしょうがないよね。はぁはぁもういいよね、、、」


「まてまてまてどうした西。なんかいつもと違うぞ。おい勝手に脱ぎだすな。おいなに下着姿になってるんだよ西。おい」


五感が警告を出して直感が何かとは言わないがやばいと言っているのですぐに西の部屋まで抱っこして連れてった。移動している間もなんか言っていたけど聞かないでおくことにした。これが本当の西なのかな…



翌朝


あまり眠れなかった

そのまま朝食を食うためにリビングのテーブルへ向かったら西が座って飯を食っていた


「お、おはよう西」


「おはようございます、起きるのが遅いです。さっさと起きてご飯食べて。東が早起きして作ったのに、こうゆうところが…」


あれいつもどうりだぞ!!!!!!!!!!!!!!

そうか分かった



あれは夢だったんだな

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脇役にヒロインはもったいない やすはる @yasuharu1008

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