第136話 幕間:吟遊詩人の口上4
かくして、歴史に悪名高き〈カガラム事変〉は
このような
JKは生死不明のまま行方知れずとなり、
オジ・グランフェルもまた
敵の
ローエン大公は我々のような
多くの旅芸人に金を渡し、
カガラムで
全世界へ向けて発信するつもりでいるのでしょう
誰もがデタラメとわかるデマなどと
ウソも百年つき続ければどうなるか?
いつしかそれが、歴史となってしまうかもしれないのです
まったく、
あるいはこの世に、かくたる正義などありはしないのかもしれません
その一方で、
確実に存在するのですから!
まさしく人の世とは
理不尽であり、不条理であり、無情でもあるのでございましょう
しかし皆様がた!
だからこそ、人々は英雄を求めるのでございますっ
暴力をもって理不尽に抑えつけられ、
力なき我々は口を
でなければ、無情にも正しさの芽は
しかしそれでも!
このときカガラムには、間違いなく響き渡っていたはずなのです
どうか皆様もよく、耳をお
人々が口にしたくても口にできない
声に出したくとも声に出せない
救いを求める声なき声が、
きっと皆様にも聞こえてくるはずでございます!
決してその声を聞き逃さず、わずかにも立ち止まることなく
我々と同じ目線に立ち、脇目も振らずに駆けつけてくれる者こそがっ
――英雄と呼ばれる者なのです!
そう、人々の声なき声の代弁者こそが英雄なのでございますっ
ですから、必ずしも彼らは正義の味方のようなものではないのでしょう
ときに悩み、ときに迷い、ときに敗れることさえある
彼らもまた、我々と同じ人間なのですから
待ちましょう、彼らがいつか
再び我々の前に姿を現してくれるときを!
そのときはきっと、そう遠くはないはずなのですからっ
さて、本日の公演に長々とお付き合いいただき、
誠に感謝いたします!
次回公演までは、少々お時間をいただくこととなるでしょう
しかし、どうぞご安心を!
我々、吟遊詩人もまた
英雄たちの歌を決して口を
唄い続けることをお約束いたしますっ
でなければ、悪の歴史こそが真実となってしまうのですから
それこそが我々の存在意義でもあるのですから
それでは、
ご
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
さあさあ、皆様がた!
この辺りでまた、我ら吟遊詩人にお心ざしを頂戴したく存じます
引き続き一座の
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お楽しみいただけているなら、
ぜひ❤ハートによる応援を!
☆☆☆のレビューを頂戴いただけるならば、
もっとも光栄に存じます
最新話の
どうぞお待ち申しております
もちろん☆ひとつでも、☆☆ふたつでも、大変嬉しく思いますよ
皆様のお心ざし次第では
よろしいですかな?
それでは紳士淑女の皆様がた!
彼を救出すべく駆ける少女は、いずれのものか?
ファタル・ボウと
いったいなにがあったのでしょう?
そして、セト少年の選択とは!
果たして侵略者の手に落ちた
カガラムの奪還は叶うのでしょうか!?
まさしく総力戦でございますっ
カガラム詩篇・後篇の開演に、乞うご期待――!!
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