第46話 迫り来る影
ミナセはガンからの情報共有の後、何とか戦っていたGrimoireを撃破することに成功する。
何とかGrimoireを倒すことができたミナセはそのまま味方艦隊の間を飛んでいき、次のターゲットを探す。
そうして、ミナセが次のターゲットを探している時、レーダーが目にも留まらぬ速さでこちらに近づく何かを捉える。
ミナセは慌ててそちらの方へ視線を向けると、そこにはこちらへ猛スピードで突進してくるGrimoireの姿があった。
ミナセはすぐにレーザーライフルを構えると、こちらへ向かってくるGrimoireへ向けて狙撃を行う。
しかし、相手のGrimoireは真下へバズーカランチャーを発射することで、その反動を利用して軌道をずらした。
まさに神技とも呼べる回避方法にミナセは驚きながらも追撃を仕掛けようとする。
だが、ミナセよりも先にGrimoireが動く。
ミナセの狙撃を回避したGrimoireはそのまま手に持つアサルトライフルを彼女へ向けて放つ。
ミナセは銃弾を回避しながら回避しきれない分は盾で防ぐ。
そうして、ミナセが盾を構えた瞬間、Grimoireは盾へ向けてバズーカランチャーを放ってくる。
バズーカランチャーから放たれたレーザーはミナセのことを飲み込もうと真っ直ぐに飛んでいく。
それに対し、ミナセは即座に回避行動を取ることで、レーザーは回避することに成功する。
しかし、ミナセが回避したことでレーザーはそのまま真っ直ぐ飛んでいき、レーザーの軌道上にあった戦艦の艦橋を撃ち抜く。
それでもレーザーは止まることなく、そのまま戦艦のジェネレーターを破壊し、戦艦を大破させる。
大破させられた戦艦はそのまま海へと落ちていき、海面とぶつかると同時に大爆発を起こした。
ミナセは相手の二段構えの射撃スキルから相手のパイロットが相当な手練れであると判断する。
そして、ミナセがレーザーライフルを構え、Grimoireへ向けて射撃を行おうとした時、Grimoireは急発進して後方へ下がっていく。
ミナセはそれを追いかけながらGrimoireへ向けて射撃を行なっていく。
後方へ下がっていくGrimoireは体をミナセの方へ向けたまま飛んでいるため、彼女へ向けてアサルトライフルで牽制してくる。
ミナセは空中で回避行動や盾で銃弾を取りながら相手との距離をどんどん詰めていく。
相手は今回、自分の方へ体を向けている影響で後ろへ下がる速度は向かってくる時よりも遅い。
そのため、ミナセの乗るBASIAでも少しずつ追いつくことができる。
そのようにミナセがGrimoireを追いかけていると、いきなりGrimoireがミナセへ向けてハイパーバズーカを撃ってくる。
今回は実弾のミサイルであり、ミナセはそれをレーザーライフルで破壊することで難を逃れる。
ミナセは先ほどのように避けてしまっては後方にいる戦艦に命中してしまうことを恐れて破壊することにした。
それが相手の狙いとは知らずに。
レーザーで撃ち抜かれたミサイルはその場で爆発し、爆発と共に爆煙が舞い上がる。
ミナセは相手が視界から消えてしまったため、すぐにレーダーでGrimoireを探し始める。
次の瞬間、爆煙の中からGrimoireが全速力でこちらへ向かって突っ込んでくる。
突っ込んでくるGrimoireの手にはレーザーブレイドが握られており、接近してくるなりミナセへ斬りかかってくる。
前のミナセであれば、対処することが難しかっただろう。
しかし、ミナセはGrimoireと戦う前にこの機体よりも高機動なReaperとの戦闘を行った。
そのことが功を成し、ミナセは超反応により、レーザーブレイドの薙ぎ払いを盾で防ぐことに成功する。
そして、ミナセは相手へのカウンターとして、レーザーライフルを至近距離で放とうとした。
だが、相手もそう易々と喰らってくれるような腕前ではなく、レーザーライフルを構える手を力一杯蹴られ、レーザーライフルを飛ばされてしまう。
レーザーライフルでの迎撃に失敗したミナセはすぐにレーザーブレイドを握ると、そのまま斬り返す。
Grimoireはその得意な直線運動により、後方へ一気に移動しようとしたが、レーザーブレイドの薙ぎ払いの方が速く、左腕の肘から下を切り飛ばした。
何とか、レーザーライフルの分をやり返せたと思っていたミナセの元に通信が入る。
『ミナセ!!早くこの場から離れろ!!お前もーーーー』
ガンはミナセにこの場から離れるように言った瞬間、いきなり通信が途絶する。
突然の出来事にミナセは混乱しながらもすぐにガンの位置を確認しようとミニマップを見たが、そこにはガンのサインがない。
そして、通信の途中で断絶したことから、ミナセは最悪な事実を知ることになる。
それはガンが何者かによって撃破されてしまったということに。
ミナセはガンの死に驚きを隠せない。
ガンはミナセよりも数段上の強さをしている。
そのため、3人がかりとはいえ、あのゴードンを抑え込むことができた。
そんなガンがやられてしまうほどの相手とは一体どれほどの実力なのだろうか。
ミナセは考えたくもなかった。
そうして、ミナセはガンの死がなかなか受け入れられない中でも彼の指示に従ってこの場から離れようとする。
しかし、撤退するのには少し遅かった。
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