第13話 目的地
アラヤとニナは必死に走っていき、とある街外れまで来ていた。
道中、幾度となくGAMESとMessiahの戦闘に巻き込まれそうになり、だいぶ危なかった。
ギリギリのところで巻き添えを回避してきた二人は目的地まで後少しのところまで来た。
そうして、二人がこのまま目的地にたどり着けそうになった時、二人に不幸が舞い降りる。
MessiahがGAMESへ向けて放ったミサイルがたまたま二人の近くに着弾した。
着弾したミサイルによる爆風に巻き込まれた二人はそのまま吹き飛ばされていく。
吹き飛ばされたアラヤは何度も地面をバウンドしながら転がっていく。
そうして、後方へ吹き飛ばされたアラヤは壁へ勢い良く激突する。
壁に激突したアラヤはあまりの痛みに声が漏れてしまう。
それと同時に、アラヤは口から血を吐いてしまう。
どうやら、壁にぶつかってしまった際の怪我で肋骨が折れてしまったようだ。
それでもアラヤは火事場の馬鹿力で必死に立ち上がると、同じく吹き飛ばされたニナを探し始める。
アラヤは必死にニナを探していると、少し離れた場所に倒れているニナを見つける。
アラヤはニナの方へ必死に近づいていく。
そして、アラヤは横腹から大量の血が流れているニナの姿を見つける。
ニナを見つけた時、アラヤは背筋が凍るような感覚に襲われる。
アラヤは慌てた様子でニナに近づくと、脈があるか確認する。
手首に手を当て確認してみると、ニナはまだかろうじて息はある様子であった。
とりあえず、ニナが生きていることに安堵したアラヤであるが、それでもニナの身が危険であることは間違いない。
しかし、この場に残り続けるのは危険であるし、街の方へ逃げるのも危険である。
それならば、まだ敵に見つかっていない例の目的地へ向かうことにする。
例の目的地はここから目と鼻の先である。
なので、一時的な避難のためにアラヤはニナを連れて目的地へ向かう。
アラヤも肋骨が折れると言う大怪我を負いながらも大切なニナを守るために必死に歩く。
そうして、アラヤはニナを連れて歩いていき、その目的地へたどり着いた。
アラヤたちの目的地は街の外れにある廃工場であった。
廃工場の中へ入ったアラヤはおぼつかない足取りで中を進んでいくと、監視室のような場所にたどり着く。
監視室にたどり着いたアラヤは壁を探っていき、爪が引っ掛かる場所を見つける。
そして、アラヤはその場所に爪を引っ掛け、勢いよく手前へ引っ張ると、そこには電子ロックの解除装置が出てくる。
アラヤはハッキリと覚えているパスワードを打ち込むと、いきなり電子ロックの横の壁が開き、エレベーターが出てくる。
まだ電気が止まっていないことに感謝しながらアラヤはエレベーターに乗り込むと、そのまま真の目的地へ向けて降下していく。
とりあえず、今のところ安全な場所にたどり着いたアラヤは安堵のため息をつく。
しかし、ニナがまだ危険な状況であるため、まだ油断はできない。
例の場所には、もしもの時のために用意されている救急箱が置かれているはずだ。
それを使えば、ニナを延命することはできるだろう。
そう考えているうちにアラヤの乗るエレベーターは目的地にたどり着く。
目的地にたどり着いたアラヤが外へ出ると、そこにはATLASの隠し整備場が広がっていたのだった。
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