第7話 宙域攻防戦

 宇宙暦223年6月12日02:00、レアル帝国軍の『サーダマ師団』がマタイ共和国宙域に侵入した。


 マタイ共和国はレアル帝国軍を迎え撃つという形で戦闘が始まる。


 マタイ共和国は最初、地の利もあり、レアル帝国軍に優勢であった。


 しかし、サーダマ師団のエース部隊であるATLAS小隊『ネスト』によって一気に形成を逆転させられてしまう。


 このままではレアル帝国軍に敗北してしまうと判断したマタイ共和国軍は04:23に司令部へ救難信号を出した。


 しかし、司令部から返事が返ってくることはなかった。


 そのことに違和感を感じたマタイ共和国軍『宙域防衛部隊』隊長であるエーゴンは己の乗るザイド級戦艦のクルーたちに電波情報を調べさせた。


 そして、彼らの調べにより、最悪なことが分かった。


 それは電波ジャックにより、遠距離での通信が行えないようになっていたのだ。


 そのことが分かったエーゴンはこのまま撤退したとしてもレアル帝国軍の追撃によって全滅する可能性が高い。


 そのため、エーゴンは全部隊へ命令を下す。


「全軍突撃!!このまま敵軍を壊滅させるぞ!!」


 そうして、マタイ共和国宙域で行われた『宙域攻防戦』の幕が開けたのだった。


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