さくや
「はあはあ...」
俺は思うように息ができない
あの景色が頭に浮かんで消えない
「なぁお前大丈夫か?」と隣の席の男子が話しかけてくるが俺の耳には届かない
目が覚めると保健室のベッドにいた
どうやら気絶していたようだ
「あら、起きたの」と保健室の先生が話し掛けてくる
「急に意識を失ったみたいだけど.....」と言ってくる
俺は「あはは...ちょっと気分が悪くて.....」と言って誤魔化す
保健室の先生は「ふぅん」と言った後
「まあ落ち着いたら教室に戻りなさいよ」と言って保健室の先生は部屋を出ていく
「はあ....」
俺はため息を吐く
彼女...名前を咲弥という
漢字こそ違うがさくやと言う名前は同じだ
それだけならまだしも
雰囲気も、容姿すらも似ていた
彼女はもしかしたら.....
いや、やめておこうこれ以上は俺にも彼女の為にもならない
そう考え、俺は教室に戻るのも億劫だったので寝ることにするのだった。
死にゆく貴方に花束を 極彩色 @ruisyousetu
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