間話 「やっぱり変態だっ!・番外編」
「ルシア様、お呼びになりましたか?」
「あ、うん。入っていいよ」
するとレイさんが入ってきた。いつもは寝坊すると確認も取らず入ってくるのだが
「お疲れのようですね。」
今日はドレスの試着がなんだかんだ一番疲れた。
その後にきたレイムンドの後始末も大変だったけどね。
「疲れてはいるけど、そう。やっぱいいや、あでも……」
「……いやっ、どっちなんだいっ!」
めんどくさくなったので、俺は思考を放棄して天幕付きのベッドに飛び込む。正直天幕なんていらないし、言っちゃえばテーブルとか椅子とかもなんか高そうな彫刻入ってるからいらん。
多分壊れたりしても大丈夫だろうが、壊れたら壊れたらで、俺の前世の普通の大学生の心が持たない
元々ベッドも壁紙もいかにも装飾が凝っていて、特にピンク色だったのでレイさんに変えてもらい、白などの抑えめの色に変更してもらった。
部屋に置いてある高そうなガラス細工とかも全部出してくれと言ったら流石に公爵家六女としての品格がどうのこうのと言われたので我慢している。
「それじゃレイくん、おやすみだから行った行った。」
俺はベッドから起き上がるとなぜかベッドに座っていたレイさんを払い除け、眠りにつくのだった。
▲
「レイムンドさん」
「いや、これはですねぇ……」
俺の部屋で朝日に照らされながら
あの悲・劇・は今から十分ほど前のことだった。
▲
「ルシィ“ア様ぁあ! もう朝ですぞぉ“!」
「・・・」
うわぁぁ、す、寿司が降ってるぅう…あはは、寿司ぃ…大トr
「スゥウ、ぅル“シィイア様ァ“アアアア!!!」
「っへ?!」
寿司が降ってくる夢を見ていたらいきなり目の前に変態が居た
こいつ本当に教育係か?
だから俺は日頃の仕返しの為に全力で叫んでやることにした。
「すぅ、きゃーっぁ“あああああ!!!!」
「「・・・」」
一瞬の沈黙の後、勢いよくドアが開かれる。
ミシッって言った気がするけど気のせいだろう。
「どうしましたか!ルシア様!! ってお前かっ!?」
それでさっきに繋がるわけである。
「勝手にルシア様の部屋に入るのは禁止ですよ、レイムンドさん」
「はい……」
いっつもレイムンドは叫んでいるのでこう言う真面目な姿は珍しい、いや待てよ。いっつもこいつふざけているのか?
「っと、とりあえずルシア様。朝食を食べましょう!」
「ま、そうだな!」
改めて思った、やっぱりレイムンドは変態だっ!
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