ブラック企業に勤める俺…もう限界なんだが
天風 繋
絶望果てて、枯れ落ちるのみ
もうヤダ。
もう無理。
ワンオペってなんだよ。
くそ、店長。
またどっかで昼寝かよ。
腹が…。
今なら、行ける。
ちょっと、行って帰ってくるだけだ。
きっとなんとかなる。
俺の名前は、高橋 爽汰。
しがないコンビニのアルバイトだ。
高校時代から働いていた100円ショップが不況の煽りで店舗縮小。
その為、無職へと転落した。
すぐに働けるところと思って近所のコンビニで働き始めたのはいいがくっそブラックだった。
1日18時間勤務は当たり前。
店長は、良くバックレる。
従業員の1人は、店長のツレ。
好き放題やるお局様。
2人仲良くバックレる。
朝番のおばちゃんたちは時間になればさっさと帰る。
夕方の学生たちは、スマホゲームに夢中で事務所から出てこない。
ほとんど一人…。
絶対おかしい。
エリアマネージャーは見て見ぬふり。
マジで終わってる。
はぁ、今日で何連勤だったかな。
てか、前回休んだのいつだったか。
大学は行っていない。
最終学歴は高校だった。
転職…あはははははは…はぁ。
高卒って、どうしてこんなに働き少ないんだろう。
それに転職活動してる時間はない。
就活サイトには登録しているが…まあ、採用はこない。
自宅に帰っても一人だ。
父さんも母さんも、親戚もいない。
ああ、死んだとかじゃない。
俺が、高校を卒業した年に田舎に越した。
それも、離島。
親戚は、両親が居ないと行き辛い。
あんまり、仲もよくないから。
はは、俺の人生終わってるな。
こんな仕事してるから出会いもないし、あっても見向きもされないだろう。
髪とか切り行く時間もない。
あれ?最後に切ったのはいつだっただろう。
はぁ、働きたくない。
働きたくない。
働きたくない。
宝くじでもあたんねぇかな。
そしたら、働かなくてもいいんじゃね。
ふー、トイレから出てもだれも来てなかった。
良かった良かった。
あー、そろそろ1便来る時間かぁ。
品出し、朝までに終わっかなぁ。
えっと、今日は日配のほかに雑貨とアイスもあったか。
げぇ、マジ無理なんじゃね。
えっと、今が24時か。
あと30分もしたら来ちゃうな。
はぁ、猫の手でも借りたい。
えっと、ちょっと待ってトラック来たじゃん。
マジか、早すぎるって。
俺は、慌てながら表に出る。
自動ドアを潜り抜けようとした瞬間。
俺は、膝から崩れ落ちた。
あれ?おかしい。
上体上がんね。
あはは、地面冷た。
ヤバい、身体に力入んないんだけど。
これは、本気でヤバいかも。
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今回は、自分自身のブラック企業で起きた話を主人公に付与してみました。
頚椎椎間板ヘルニアになるとマジで身体に力入らなくなるんだよね。
私は、搬入の為にトラックの荷台に飛び乗ろうとしてジャンプしきれず膝から地面に叩きつけられるという経験があります。
睡眠時間1時間。トラック運転。
90日連勤。ワンオペ。
学歴マウント。休むと嫌味。
上司はバクれてエッな動画鑑賞。
従業員と不倫してるクソ雑魚店長。
お店のお金をちょろまかす店長。
いろんな仕事したけど…ブラックは4つくらいはあった気がする。
今の仕事がどれだけホワイトか。
ということでブラック企業に勤め使い潰された主人公がこの先どうなっていくのかお楽しみに。
ブラック企業に勤める俺…もう限界なんだが 天風 繋 @amkze
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