沈まない夕日

@saku_0213

第1話 夕日は沈まない

恋愛を異常に追い求めた僕と恋愛に憧れながらもいつも一歩踏み出せなかった君。そんな君が、上司(適当でなんも考えてないらしい。君が言うには。)の計らいによって、明日、女の子と夜飲みに行くらしい。その女の子とのデートの前に、僕は先に君と会っていた。夜のデートが決まった君は電話越しでもいつにないソワソワしていて、ジワった。会ってみると想像以上の惚気ぶりでさらにジワった。それを何気なく指摘すると君は嬉しそうに、まだ会ってもいないんだしと返すのだった。恋愛は傷ついてから始まるのだろうか、これまでの自分のことを思いながら、夜着ていく服を二人で選んでいた。君は着いて来て欲しいと初め言ってたけれど、僕は断った。腹を括れ。解散したら電話で話聞くから。君がどんな話を聞かせてくれるのか、今は楽しみだ。今は。彼女についてや、これからの話はまた今度しよう。

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