荒波の感情:私の物語
星咲 紗和(ほしざき さわ)
本編
感情の波は、まるで荒波だ。時にイライラしたり、急に落ち込んだり、心の中がしんどくなって、体を揺すらずにはいられない。常に心は変化し続け、情緒は不安定だと言われることもある。そんなことを、ある日ふと先生に相談してみた。
「これは、障害にある特性でもあり、うつ病の状態にも影響がありますね」と、先生は優しく説明してくれた。
私の感情は突発的だ。突然の衝動で怒鳴ったり、涙を流したりすることがある。今では改善されてきたが、子供の頃や昔はそれが日常茶飯事だった。そのために、周りからは変わり者だと見られ、いじめの対象にもなった。
学校では、突然怒り出す私に対して先生たちも困惑し、友達も怖がって近づいてこなかった。親もその状況を理解しきれず、私自身もどうしてこんな風に感情が爆発するのか理解できなかった。
しかし、先生に相談することで少しずつ理解が深まった。「あなたの感情の波は、あなた自身の一部です。それを受け入れ、対処する方法を学んでいくことが大切です」と先生は言った。
その言葉に救われた気がした。自分の感情の波に振り回されるのではなく、その波を乗りこなす方法を学ぶことが大切なのだと気づかされた。
今では、感情が高ぶりそうになったら深呼吸をして、一歩引いて自分を見つめ直すようにしている。また、先生から教わったリラックス法やストレス管理のテクニックも活用している。感情の荒波に飲み込まれるのではなく、自分でその波をコントロールする術を少しずつ身につけている。
もちろん、完璧に感情をコントロールできるわけではない。今でも時折、感情の波に飲み込まれそうになることもある。でも、そのたびに先生の言葉を思い出し、自分を受け入れることを心がけている。
感情の波は私の一部であり、それを受け入れることで初めて自分自身と向き合うことができる。そうやって、少しずつ前に進んでいくのだ。
このエッセイを書いている今も、感情の波は静かに揺れている。でも、それもまた私の一部。そう受け入れることができたのは、先生の言葉と自分自身の努力のおかげだ。今では、感情の波を感じるたびに、自分が生きていることを実感できるようになった。
これが、私の感情の荒波との向き合い方だ。
荒波の感情:私の物語 星咲 紗和(ほしざき さわ) @bosanezaki92
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