②「赤いコートの・・」

こちらはそうですね・・今から10年以上前のことになるかと思います

10月か11月・・だったと思いますね

みんながジャンバーやコート、防寒着をそろそろ着始めるそんな頃・・。

夕方で・・それほど暗くもなく、かといって明るくもなく・・

そんな背景の中、私は車を走らせておりました

もう何回この道を通っただろう・・

左側にはいつものコンビニ

目の前の横断歩道を越えた先にはシンパが違うお寺がふたつ、

左右に分かれ・・それぞれ建っています

そんな状況の中、今、信号は「赤」

当然、私は停車しています

後続車もなく静かなものです

「寒くなった・・」

そう思いながらブレーキを踏んでいました

・・すると!突然、バックミラーにうつる真っ赤な何か・・

それが目に入りました@@(エッ)

バックミラー全体が赤くなった感じ・・

・・ゆっくりと今、右から左へと移動してゆく・・


それがコート・・しかもロングコート・・だというのは

すぐにわかりました・・真っ赤なロングコート・・

表面がツルツルではなくて・・ちょっと高級な毛ざわりのような・・

そんな感じが見てとれました。

~~かと言って・・・(ちょっと待って!)

・・いくら寒いとは言え・・・


①ロングコートって何??

②しかも真っ赤って・・??

③しかもこのド田舎で・・??

④しかも目の前の横断歩道を渡らずに車のすぐ後ろを横切るって??


数々の疑問を抱きながら・・

私は確認しようと即座にふりかえりました


①そこには背の高いやや細身の女性

②足元まで覆い隠すような真っ赤なロングコートをまとっている・・

③髪の毛の色は黒、肩までの長さでチリチリとネジレのあるソバージュ

④後姿なので顔は見えません・・

⑤そんな女性が今、コンビニに向かって歩いています

(足元が見えないので歩くという表現であっているのか不明です)


あと2~3歩でコンビニの縁石に届きそうな距離・・


この人は人間なのか?それとも??

いやいや人間でしょう!


あまりの場違いな奇抜さに現実的ではないと

思いながらも、私は人間だと思いこむようにしました


もう少し様子をみていたかったのですが

信号が青に変わり、わたしはやむなく車を発車させました。


仮にその女性がこの世のモノではないとしたなら

自分がこの目で実際に目撃した唯一の霊体となります。


人間だったのか?幽霊だったのか??

あれから10年以上・・たまに思い出しては不思議な気持ちでしたが

その答えを去年知ることとなります。

続きはまた明日か・・今晩にでも・・。


お読みくださりありがとうございましたw


















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