第8話 「いじめられる方に、原因がある」の正体。
いじめられる方に、原因があることなんて、どう考えても0パーセントなんですが、なぜかいじめの事件があるたびに、そう発言してしまう人が出現します。
いじめに苦しみ、自殺を考える被害者に対して、いじめられる方に原因があると発言するの異常です。被害者に原因があると言うことは、被害者は死んでもいいと言うことと、同じ意味なのですが、このような発言する人はその異常さに気づいていません。
ではなせ、いじめられる方に原因があると言ってしまえるのか。
それは、いじめ被害者が、苦しんだり自殺したりしても、心が傷つかないからです。
被害者が死んでも、心が傷つかない。
心が傷つかないから、実感できない。
実感できないから、いじめ被害者が実際には存在しない、架空のもののように感じられてしまう。当然心が傷つかないから、いじめ被害者の気持ちや立場も分からない。
自分の心の外側にいる、どうでもいい人のことだから、死んでも構わないと思えてしまえる。
心が傷つかないものは、その人にとって現実ではないのです。
壊れても、心が傷つかない玩具は、子供にとって大切なものではなく、現実には存在しない架空のものと、同じなのです。だから、何度でも壊せるのです。
残念ながら、人間は自分の一部と感じられないものには、とことん残酷になれます。
どんなものも、自分の一部と感じ、心を傷つけていては、早々に精神が死んでしまうからです。遠くの国にいる、会ったこともない人が転んだだけで、号泣するほど心を傷つけていては、心は持たないのです。
自分のこと、自分の一部と感じられるものだけに、心は動くのです。
いじめられる方に原因があると言える人は、いじめの被害者が死んでもいいと思っている人なので、そのような人の発言、行動は基本的に無視してください。いじめの被害者や、いじめ事件の解決には、何の役にも立たない人達の言動なので。
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