第19話 ヤッたのか?

 国元が俺に連絡を取りたがっていた理由は、俺とよりを戻したいから、だった。


よりを戻すってゆうのが許されるのは、別れたあと、お互いに独身の時までなんじゃないのか?

人によっちゃぁ、よりを戻して結婚とかもあるだろう。

だけど、どちらか一方が結婚していたら、もう永遠に なし だろう。

それなのに国元は、俺が既婚者だと承知で近づきせまってきた。


ゆき先輩と別れて、私と結婚しよ?

だって!!


冗談じゃない!!

なんで、俺が柚希と別れなきゃならないんだ?

俺は、柚希のことを好きで、好きで仕方ないんだから!!



私を抱いたくせに!!

奥さんと別れるからって言ったじゃん!!


って、国元はわめいている。

は?

そんなこと、言う訳がない!!

そんな、心にもないこと、口が裂けても言う訳ないだろ!!

 

あまりにも、平行線の話で時間が過ぎていく。


一旦 落ち着け!俺!


いや、そろそろここを出ないと、仕事に遅れるわ!!


喚き散らす国元を置いて、部屋を出た。


で、ここ どこだよ?

国元のアパートなのか?

ここまで、どうやってきたのかも、なんの記憶もない。



とりあえず、すぐに駅へ向かい、新幹線で東京に向かった。



スマホを見ると、柚希からのラインが2つ入っていた。


22:15 『お仕事、ご苦労さま

遅くなるって言ってたけど、群馬から最終の新幹線で帰ってくる感じ?』



23:56 『お疲れさまです。

とおる ごめん、先に寝かせてもらうね』



こんな、12時まで起きて待ってたんだ……



『昨日、ごめん。

研修会のあと飲みに行って、遅くなっちゃったから、連絡もしなかったけど、群馬のホテル泊まったんだ。

そこから仕事に直で行くから。

今日は、19時には家に帰ります。

よろしく』


送ってすぐに、既読がついた。


『了解です。

お仕事がんばってね~』


う……ん……気まずい……



ってゆうか、仕事中も、ちょっと気もそぞろだった。


俺のしたことは、不倫?

浮気?

そんなつもり全くなかった。

ってか、ヤッたか?

ヤッてないよな?


ハダカで寝てたけど、なんもしてない!!で、通せるか?


国元は、がっつり3回戦までヤッたって言ってた。

俺が、激しかったって。


って、ぜってーー!!ウソじゃん!!

そんな酩酊状態じゃ、タツモノも勃たないだろ?

意識もうろうとしてて、あんま覚えてないんだけど、逆にそんな状態でできたとは思えない。


夢か現実か?って、曖昧なのは、食事をした店で、国元が俺の股間をまさぐって、フェラをした。

俺は口内射精をしたのか、国元が口から自分の手のひらに白いモノを出して俺に見せ、いっぱい出たね!と、笑った。

その顔が、くっそエロい顔をしていた。


そのあと、俺の両手を掴んで、自分の胸に押し当てた。

柔らかい。

柔らかいけど、弾力もある。

そして、このボリューム!!

胸を揉んだような気はする……


で、俺のモノを胸にはさんで、パイズリされた。

柚希は、そんなに胸が大きくはないから、柚希にされたことはない。

パイズリって、いつぶりかな?

結婚前に五反田の風俗店でGカップとか言ってた子にしてもらったのは~、もう軽く17、8年前かな~?


なんだか、ぼんやりと、そんなことを考えていた。

夢うつつな感じだったけど、それでも一応は記憶がある。

 

ヤッたってより、ヤラレたって感じ。

あ、体内の薬物検査してもらおうかな?

昨日の今日なんだから、まだ出るんじゃないか?

あの、レモンサワーに何かの薬をもられたと考えて、間違いないと思うけど。


あーーーー!!!!

なんだよ!!まったく!!




 






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